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教採【早く受かりたい】何回目で合格できるか
教員採用試験に合格するために、ほとんどの人が勉強して試験に臨むはずです。
この試験に合格すれば、晴れて「教諭」として学校の先生になれるからです。
近年、倍率が低くなり、合格への道は昔よりは易しくなっています。
とはいうものの、なかなか一発で合格するというのは難しいものです。
しかし、「対策」の仕方によって合格への道がぐっと開けます。
では、いったい何回くらい受験すれば合格できるのか。
これは、「対策」の仕方で大きく変わってきます。
だいたいの見方として、
1発合格の人はエリートか、受験のセンスがあったのか、教師としての資質が認められた、のか。
さらには運も味方したのかも知れません。
いずれにせよ、すごい人です。
5回目までで合格の人、なんとしても合格したい人は、こういう人の対策を見習いたいものです。
自分の弱点を徐々に克服し、改善して試験に臨んでいった人です。
きっと、少しずつ合格に近づいていった人でしょう。
10回目までで合格の人も、おそらく5回目までで合格した人と大きく変わりはないと思います。
ただ、やや倍率の高い科目や校種、あるいは自治体で勝負した結果かも知れません。
なかには、
25回目の受験で合格したという人もいます。
よく合格したなあ、と思うほどの粘り強い勝負です。
こういう人の対策は、個人的にはあまり参考にはならないと思います。
勝因も分析できません。
また、これだけの受験を繰り返して合格を目指している人は、大都市の自治体を選ぶ方が良いと思います。
理由は以下に。
では、いったいどうすれば、数回で合格へこぎつけることができるのか。
教採の「対策」は「ポイント」をしぼること
教員採用試験は、一次、二次、地域によっては三次試験が課される場合があります。
そんな長丁場の試験が設定されているなか、「対策」といえどもどこにポイントをしぼったらいいのか迷いがうまれます。
まともに真正面から勉強しようとすると、範囲が膨大すぎてやる気も失せてきます。
しかし、一度でも採用試験を受けたことがある人は、初めて受ける人よりも有利だと思います。
それはなぜか。
「対策」が練りやすいからです。
つまり、採用試験に落ちた昨年のままでは、合格できない、ということがわかっている状態だからです。
何かを改善して、試験に臨まないといけない。 といっても、どこを改善したらいいのか…。
何が原因で落ちたのかを知る。
次の試験に向けて、がむしゃらに勉強を続けて、学力をあげることも必要です。
しかし、1年しか時間が無い、ということを考えると効率的に対策を講じたい所。
そのためには、「なぜ落ちたのか。」を分析することが必要です。
筆記試験の点数が足りなかったのか、
面接で得点が稼げなかったのか、
集団討議で発言が浮いてしまったのか、
教科専門の出来が悪かったのか、 適性検査が良くなかったのか、
一次試験で落ちたのか、二次試験で落ちたのか、
いったいどこが点数化できなかったポイントなのでしょうか。
自分が点数化できなかったところを改善しなければ、次の年にまた同じ失敗をしてしまいます。
逆に言えば、そこにあなたの「のびしろ」があるというわけです。
この伸びしろを無視して次年度の試験を受けることはやめましょう。
きっちり伸ばしてから、試験に向かいたい所です。
具体的にどうすれば改善ポイントを、改めていくことができるのか。
まず、すべての人に共通して見直せる所は「履歴書」です。
教員採用試験のための「履歴書」の考え方
教員採用試験を受け、不合格になった人は必ず「履歴書」を見直そう。
見直すといっても、見栄をはったことを書くわけではなく、事実をそのまま記入するのは当然のこと。
では、どのように考えて、履歴書を作成するべきなのか。
現在の教員採用試験は、履歴書よりも目の前の人物を評価する、人物重視の傾向が強くなっています。
だからといって、「じっくり時間をかけて作成することができる履歴書」を適当に作るのはもったいない。
試験のように、制限時間があるわけではないので、誤字脱字や書き間違いなどがないのは当然。
その内容もしっかりと考えるんです。
特に、前回の再使用試験で落ちた人は、まったく同じ履歴書を出さないようにしましょう。
必ず、前よりよくなったと自分で感じるようなものに改訂して出すようにしよう。
そのために何をするか。
まずはシンプルに。
次の採用試験までに、「履歴書に書けるような内容」を学習する。
そして、そのことの指導力があると証明できる状態にしておくこと。
(例:〇〇検定何級を受ける、TOEIC〇〇点などが証明できるものだ)
できるだけ、履歴書を「黒く」書き込んだ状態で出すことです。
毎年毎年、最低1つ以上は、アピールできる内容を増やし、埋め尽くした状態で提出するのだ。
考えてみよう。
もしも、採用試験で他の人と「まったくの同点」になったと仮定しよう。
同じ点数で並んだら、自分だったら何を元に合格と不合格をわけますか。
まさに天国と地獄の分岐点。
筆記が同点。
面接も同点。
経験もほぼ同じ程度。
とすると、もう……
「こっちの方が、英検2級持ってるから、こっちを採用しよう!」となりませんか。
たったそんなことくらいで?
と思うかも知れませんが、合格の根拠として説明できるものがある方が絶対的に有利。
教員採用試験の合否は、結果の開示請求もできます。
選考する側には、必ず人に説明できる選考基準がなくてはならないのです。
まずは、自分の履歴書を見直す。
そして、「もしも同点だったら」を想定し、少しでもPRになると思いつくことは、必ず売り込む材料にしていくべきです。
2年先、3年先にもしもまだ受験していたとしたら……と考えて、
履歴書に書ける、自分のアピールポイントを地道に作り上げていくことも必要なのです。
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履歴書から見直すという考え方をもつメリット
今回は、教員採用試験に臨むための根っこの部分になる「履歴書」を常に見直し、グレードアップをはかるということを書きました。
履歴書を見直す意識をつけることのメリットは、自己改善意識が向上する点です。
常に自分を見直す癖がつく。
根本的に見直すことで、「自分の全体像」に常に疑問をもち、「もっとこうすれば、自分の力が伸ばせて、人にも認めてもらえるポイントになるのでは。」と考えられるようになるのです。
「去年とのちがいは?」と聞いたときに、よくある答え
毎年、採用試験を受けている人に、「去年と今年でグレードアップした所はどこ?」と聞いてみると、 ピンとする答えが返ってこないことがわりと多いです。
なんとか答えようとする人でも、グレードアップした点が、「授業力をあげた」とか、 「指導するときに注意する点が前よりわかって答えられるようになった」というように、すごく抽象的な答えが多いです。
自分が採用試験を担当する試験官だとしたら、主観的で抽象的なアピールよりも、 客観的にはかることのできる具体的なアピールポイントをもっている人の方が有利になると思いませんか?
例えば、
A「バレーボールを15年間続けていて、バレーボールをしている子どもの気持ちがわかるから、バレーボールなら指導できる」
という内容よりも、
B「バレーボールで5回国体に出場したことがあり、そのうち1度ベスト4に入った。その経験を生かし、バレーボールの指導ができる」
というように。
Aの答え方でも答え方としては、まちがいではないです。
でも、人が評価しやすいかどうか、ということになると、Bの方が有利ではないでしょうか。
自分のアピールポイントは、常に具体化していくことを意識しよう。
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教採【早く受かりたい】何回目で合格できるか まとめ
教員採用試験を少ない回数で合格するためには、自己分析です。
落ちた時の原因分析で的確にできることで、はやく合格できます。
筆記試験の点数が足りなかったのか、
面接で得点が稼げなかったのか、
集団討議で発言が浮いてしまったのか、
教科専門の出来が悪かったのか、
一次試験で落ちたのか、二次試験で落ちたのか、
自分が不合格だった理由が、自分なりに分析できている時は、そこにポイントをしぼって対策をうつこと。
改善のポイントは「履歴書」から。
必ず、前年のものよりも、”内容の濃い”自分を作り出しておきましょう。
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