「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

「教師」として。

「教師」になる前に。

そして「教師」として生きて行く方へ。

 

これまで、「読んで良かった」と感じた一冊を公開します。

※自分流の考え方がすでにできあがっている「教師」の方には、あまり必要ないと思います。

 

どの本も「ゼロから」の新鮮な気持ちで読まれると満足できると思います。

シンプルに多様な視点が提示されていることが、ポイントです。

 

 

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

第21位 ニュートン式超図解 最強に面白い!!心理学 人間関係編


学校は、時に、そのほとんどが人間関係で成り立っています。

切っても切り離せないのが、「人との関係」

この本は、「心理学」とついていますが、内容はすっきりしています。

どちらかというと、「雑学的に学べる心理学」といった感じで、短い時間でも読むことができる本です。

 

「好きな人のことをどうしても見てしまう」

でも実際は、「見るから好きになる」といったことも起きているのだ。

というような「へえー」と思う内容が盛り込まれています。おもしろいです。

 

 

 

第20位 レンタルチャイルド

壮絶な人生を送る子どもたち。

世界には、日本人が想像できない生活を送る子どもたちがいます。


本作品は、インドの子どもたち。

筆者が実際にインドに足を運んで目の当たりにしたことが書かれています。

レンタルされる子ども、レンタルする大人。

それぞれが語りつくせない背景をもっています。

知見を広げたい方や、多角的に子どもを考えてみたい方におすすめ。

自分に何かできることはないか、と考えさせられます。

 

 

 

第19位 永遠の0【マンガ版】

神風特攻隊をテーマにした話です。

小説版、映画版もあります。

ぼくのおすすめは「マンガ版」です。

戦争が描かれた話としては、家族の思いや戦争の悲劇がわかりやすいと思います。

読み終わった後、「戦争の悲惨さ」、余韻がしばらく残ります。

一度は読んでみてほしい作品です。

 

 

 

第18位 新任校長に贈るーおさえておきたい校長の実務

校長先生の実務を知っている人はどれくらいいるでしょうか。

「管理職目指してないし、興味がない」という人もいると思います。

毎年の人事やら経営方針、人材育成や行政、地域との連携など。

実は、一般の教員が見えていないところでいろいろな動きをしているのが学校長です。

土日の行事や取り組み、PTA関係の業務などがあるときは学校に行きます。


ぼくは、 管理職の動きを知っておくことは、大事だと思っています。

どんなことを考えているのか、それを円滑に学校経営に生かす。

サンタ
それも教師にとっては必要な力量だと考えております。

 

 

 

第17位 理想の国語教科書

「理想の国語教科書」は、秀逸な名文が紹介されています。

国語の先生だったら、授業で扱いたくなるような文章がたくさん紹介されています。




3冊に分けられていますが、どれか一冊読むだけでも価値があると思います。

ときどき、授業で扱うことがあります。

最初は、生徒も「なんだ?」という感じですが、どんどん文章に引きこまれていきます。

ぼくは、3冊とも持っています。

 

 

 

第16位 中学歴史 文部科学省検定不合格教科書

日本人なのに日本の歴史を知らない。

学校の授業を受けても、そんな生徒はわりと多かったりします。

中学校の教科書に合わせた内容ですが、 高校生でも勉強になる内容になっています。

日本人として、今の国に誇りを持っている人がどれだけいるでしょうか。

歴史に詳しい人も、またもちろんそうでない人でもためになる一冊です。

教科書が採択されるために、必要なことまで読めて面白いです。

 

 

 

第15位 人生が大きく変わるーアドラー心理学入門


「図解アドラー」明解でとてもわかりやすい。

こどもでも、読める内容で書いてあります。

アドラー心理学を、子どもの人生に、また自分の人生に生かしたい人には必見の内容です。

「注意をするときのポイント」 「ゆがんだ思い込みを抜け出す方法」「勇気をくじく6つの特徴」など、いろいろな人にあてはまる内容が盛り込まれています。

特別支援にも、不登校生にも、問題行動が目立つ子にも、心理学的な観点は必須だと思います。

 

 

 

第14位 吉田松陰名語録ー人間を磨く百三十の名言 

吉田松陰の言葉は、学びの姿勢の根源を表します。

今でも、萩市の明倫小学校では、松陰先生の語録を学期ごとに唱和する取り組みされています。

どれだけ、いとまを惜しんで勉学に費やしたか。

学びの成果を行動であらわそうと、実行に重きをおいたか。

松陰先生の言葉には、本当に、勤学の精神があふれています。

 

 

 

第13位 学びを結果に変える アウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全

アウトプットの基本法則

2週間で3回使った情報は長期記憶される。

インプットとアウトプットの黄金比は3:7。

伝える、叱る、ほめる、挨拶するなど初歩的なアウトプットから、引用する、読書感想を書く、構想をまとめる等、高度なものまで解説されています。

学校はインプットが優位になりがち。

ぼくは、できるだけ「アウトプット」の視点で指導することを意識しています。

 

 

 

第12位 江戸の躾と子育て 

江戸時代は、医療も教育もまだまだ十分には行き届かなかった時代。

将軍の子どもでも、半数が早世したほど、元気に育つということは貴重なことでした。

 

古い時代の話で、今の教育環境とは全然ちがいます。

 

全然違うけど、そんな中にも「不易」を感じる所があります。

教育における、今と昔の共通点が、現代でも大事なことなんだと、教育史を知ると、改めて気づかされます。

 

 

第11位 その指導は、しない

特に、まだ柔軟な感性を持っている若い先生に読んでほしい一冊。


学校で「当たり前になっていること」

それは本当に当たり前のことなのか。慣例としてしているだけになっていないか。

本当に必要な指導とは何か、ということについて考えさせられる一冊です。

既成概念はこわい。

若い先生、これが当たり前と思わず、自分の感性を存分に磨いてください。

 

 

 

 

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

第10位 暮らし歳時記

教育現場には、「暦」を意識的に取り入れます。

 

というか、意識していないと日々がどんどん流れていってしまいます。

そこでぼくのおすすめは「暮らし歳時記」です。


「暦」や「年中行事」の意味や、習わしについてまとめられています。

古き良き時代の文化や、時候の挨拶など実用的な内容も入ってます。

サンタ
授業の話題作りや、「通信」発行の時のネタ探しにもチョクチョク使ってます。助かってます。

 

 

 

第9位 鈴木先生【マンガ版】


「鈴木先生」 全11巻。

タイトル通り教師が主人公の物語です。

見どころは教師の「思考する姿」です。

ささいな問題でも大事件でも、ここまで教師が「分析する」姿が描かれたマンガは他にありません。

でも、堅苦しくなく、日常的でもあり、読みやすい作品です。

「観察」はぼーっと見てるだけじゃない、ことを改めて意識します。

 

 

 

第8位 職員室革命

「全職員が提示で帰る スクールリーダーの職員室革命」

学校には、必ず「最適化」というものが必要だと思います。

自分でもある程度の最適化はできますが、管理職が実践してくれる最適化は学校を変えるものになります。

小学校での事例が中心です。

校長先生や教頭先生が毎日何をしているか、なんとなくあまりわかりませんよね。

スクールリーダー関係の本を一冊、読んでみるのもいいと思います。


サンタ
どんな先生も、「管理職の目線」で物を見るというのが、時には大事じゃと思います。

 

 

 

 

第7位 はせがわくんきらいや

少し昔の話です。

粉ミルクに「ヒ素」という毒が混ざっていたこと。

 

粉ミルクが出たとき、母親たちは「栄養満点」という噂を信じ、

泣いて嫌がる乳児に、どんどん粉ミルクを飲ませたと言います。

 

原因不明の嘔吐や高熱。

子どもたちの多くは、障害や後遺症を患いました。

著者は粉ミルクの被害者である「はせがわくん」。

幼少時代に思いをはせて筆をとったといいます。

 

「はせがわくん、はせがわくん」と「はせがわくん」に迫ってくる周りの子たち。

著者の幼少期の体験が元になった、心に迫ってくる絵本です。

 

 

 

 

第6位 ヒマラヤに学校をつくる

ぼくが考える「教育」にもっとも必要なもの。

それは「情熱」です。

教師の持つ「情熱」や、学びへの「憧憬」の念。

これがない所では、人はよりよく導かれないと考えています。

ネパールでのストリートチルドレンとの出会い。

貧困に追い込まれた子どもたちは、家庭の労働力として扱われる。

裸足でゴミ捨て場をあさる少女。さらに憐れみを買うために、自分の体を回復せぬ状態にまで傷つける子ら。

「子どもには何にも縛られない自由な時間、腹の底から笑える環境が必要だ」と立ち上がろうとする筆者。

貧困のスパイラルを断ち切るために、教育環境をという願い。

教育には、指導者の熱意が本当に必要だと思います。

サンタ
わしもアジア諸国で、目の当たりにした子どもたちの姿。それはいつまでも心に残っております。

 

 

 

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】

第5位 新編 知覧特別攻撃隊


 

「帰るなき機をあやつりて征きしはや 開聞よ母よさらばさらばと」

 

わたしの、少ない言葉では語れません。

言葉を尽くしても語れません。

 

実際に、知覧まで行きました。

背筋が伸び、その場から動けなくなりました。

特攻隊員のきめ細やかな家族への情愛が、切なく感じてやみません。

 

 

 

 

第4位 教えるということ

 

「教師は指導者であって検査官ならず。」

人を教え育てるときの「心」について、凡庸な自分の気持ちに気づきを与えてくれます。


これから教師としてがんばろうと思っている、新任の先生にはぜひとも読んで欲しい一冊です。

また、ベテランの先生でも十分に学びがあるように思います。

毎日バタバタ過ごしていると、「洗練された心」で指導に向かうことを忘れてしまいそうな日もあります。

ぼくも折に触れて何度も読み直している一冊です。

 

 

 

 

第3位 子どもたちに伝えたい 戦争と平和の詩

この本に載っている「詩」はどれも、ガンと頭に響くものばかりです。

「平和教育」は言葉を尽くして語ることもあれば、

言葉少なに語ることも、ぼくは必要かと思っています。

 

 

 

 

第2位 わたしのいもうと

「わたしたちは」

「この町にひっこしてきました」

「トラックにのせてもらって」

「はしゃいだりふざけたり」

壮絶ないじめの話です。

実話に基づいた衝撃の絵本です。


「かあさんがひっしでかたくむすんだくちびるに」

「スープをながしこみ」

「だきしめてだきしめて」

いもうとの話をきいてください。

 

家族をつぶさないでください。

いじめないで。

人を傷つけないでください。

 

サンタ
何度も読み返しています。人を傷つけることは大罪です。

もう一度言います。

実話に基づいた衝撃の絵本です。

 

 

 

 

第1位 学校って何だろうー教育の社会学入門

「学校」って何でしょう。

勉強する所。社会性を身につける所。

いろいろな要素がある場所です。


 

では、「テストの答案用紙」に名前を書かないといけない理由はなぜ?

そもそも「なぜ学校に行く」の?

本書は、大人がもはや「当たり前だ」と考えていることを、非常にわかりやすくまとめてあります。

「当たり前」で終わりそうなことを、改めて投げかけてくれる。

 

今ある「学校」の姿は、なぜそうなっているのか。

教育を真面目に考えてみよう、と思うときにおすすめの一冊。

 

サンタ
集会の講話当番の前日なんかに、何度も読み直しております。

 

 

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】まとめ

「教師」続けるなら読んでおきたい一冊【ティーチャーズbookセレクション】まとめ

「教師」は教科の授業をすることが任務です。

採用試験も、教科の専門性が問われることがほとんどです。

 

しかし、教育現場ではそれ以外の「資質」が必要とされます。

 

教師の資質は、多岐にわたります。

日々の「情報収集」だけでなく、平和教育や人権教育、性教育、また教育史や教育時事など。

幅広い「知識や経験」、教師としての「感覚」をバランス良く、身につけ、知っておきたい所です。

わたしは、それらの多くを「本」から学びます。

 

「教師を続けるなら読んでおきたい一冊」、興味があるものがありましたら幸いです。

 

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おしまい

 

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