「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】

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「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】

サンタ
どうもしっくりこない。。

 

どうした?
スポッとベアー

 

サンタ
ある場面になると「教師として語る言葉」が出てこないんじゃ。

 

何それ??
スポッとベアー

 

 

自分だって、それほど豊かな日々を送っているわけではない。

 

日々労働し、生活費を稼ぎ、何とか日々の生活を送っている。

 

いつも幸せいっぱいあふれ、笑顔だけで生活しているわけでもない。

つらいこともあるし、苦悩だってある。

 

日々の苦悩…

いらいら険しい人があふれる町

いつまで続くかわからない道

何かと寄りかかられる性格

遠慮疲れしてる自分は

何が正解かわからん

お金も無いし

酒も疲れる

無鉄砲

無知

 

サンタ
考えると形のないものに疲労しているようです。

 

もしかしたら、こんなものは「自分次第」で切り替えがきくことなのかも知れません。

 

 

「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】

「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】

教師は、実にさまざまな人と出会います。

いろいろな子ども、多様な家庭との出会いがあります。

 

そんな中、ときに「無力」を感じることもあります。

 

それは…

「自分の力ではどうしようもないこと」に悩んでいる子どもに出会ったときです。

 

その原因の一つは、「子どもが社会を生きている」からです。

 

子どもの状況は、生きている社会の状況に左右されます。

子どもの苦悩を耳にすると、胸がしめつけられるように、苦しくなります。

 

子どもの苦悩…

・家庭環境

・コンプレックス

・経済状態貧困

・学業不振

・自己否定

・対人不和

・国籍ルーツ

・セクシャリティ

 

サンタ
子どもの苦悩を知ると、教師の無力さを感じるんじゃわ。

 

自分の努力で解決できることならば、方策を考えることができます。

「社会」は大人でも生きづらい場所。

 

子どもに社会問題を自力で解決させようとする。

それは、荷が重すぎる、出口の見えないこともあるでしょう。

 

ときには、子どもにとって「別に悩みではない、普通のこと」という場合もあるでしょう。

 

 

しかし、子どもの切実な苦悩に突き当たったとき。

教師の言葉のあいまいさ、無力さが浮き彫りになります。

 

 

実際のところ、先生は「授業」をし、「学力」をつけるために教師に成ったはずです。

 

ところが、現実は「社会問題に翻弄されている子どもたち」にこそ、何とか手を差し伸べようとする自分がいます。

 

 

でも、結局いつも「未解決」

それほど、深い問題が子どもの周囲を取り巻くことがあります。

 

 

家庭環境

家庭環境

家庭環境は、子どもの力でどうにもならないものです。

 

どうしようもありません。

 

しかし、

子どもは、子どもなりに責任を感じる場合があります。

 

自分のせいでなくとも、どうでもいいやと自暴自棄になることや

寂しさを感じるあまり、人に暴力的にふるまったりすることもあります。

 

 

家庭環境は、「大人中心」に作り上げられます。

就寝時間にせよ、食生活にせよ、身辺整理や、親族家族との関係性。

 

そのすべてを、大人から与えられることが多いのです。

これらは、目に見えないもの。

ゆえに子どもが「苦悩」するのです。

 

 

コンプレックス

コンプレックス

子どもたちには、知見が広くありません。

まだ広い世界を見たことがない。

 

だから、目の前の人と自分を「比べて」しまいます。

 

そこから、自分はできてない、自分はだめなんじゃないか、という

コンプレックスが生まれてきます。

 

人間が持つ「コンプレックス」に対しての、良い「言葉がけ」ってあるのでしょうか。

 

コンプレックスは、人と比較する自分の「心」が生み出すもの。

 

その人の、性格が持ち合わせていることも多いものです。

それは、瞬間的に消えることがあっても、また別の場面で同じように生み出される。

 

人の嘆きや、ネガティブな思考に出会ったときも、あいまいな言葉しか生まれてこなくなります。

 

 

 

経済状態・貧困

経済状態・貧困

家庭の経済状態もまた、子どもにとってはよくわからない問題です。

 

子どもは生きるためにお金を計算した経験がほとんどない。

だから、金銭的に無頓着だったり、無責任だったりします。

 

さらに、「貧困」の問題を抱えていても、そのことに気づきにくいのが子どもです。

親から「与えられて生きている」限り、自分のおかれている実情がわからないままです。

 

E吉
「これが当たり前なんだ」

そう思って生きている子どもがたくさんいます。

 

日本では、人間は「最低限度の生活を営む権利」があるので、生活保護の受給によって生活水準が保てるようになっています。

この社会保障は、世界の類似の制度と比較しても珍しい制度です。

 

欧米諸国との比較…

日本の生活保護受給は…

・過去に納税してなくてももらえる。

・公営住宅に住まなくてももらえる。

・受給中のボランティア労働等が強いられていない。

生活保護 Wikipediaより

 

日本は、「恵まれている国」だと感じる人も多くいます。

たしかに経済的には、「一定水準」が保てる制度になっています。

 

でも、子どものおかれた「貧困」の問題は、それだけで解決しません。

 

先に書いたように、「家庭環境」は大人中心に作られます。

「生活保護」を受給することは悪いことではなく、「生存するための権利」です。

 

その権利を「生きた権利」とできるかどうかも「大人次第」なのです。

大人にそんな気がなかったら、その権利も「生かす」ことなく沈んでいきます。

 

保護制度によって、お金を手に入れても、ギャンブルや遊興費に使われるとすると貧困の状態は変わらないのです。

 

結果、追いつめられるのは子どもたちです。

 

 

じつは日本の生活保護制度には「受給年齢の制限がない」のです。

いっそのこと、「子ども自身が受給申請」すればいいのに。

 

実に、そう思う日もあります。

 

 

 

学業不振

これも他人との比較から生まれてくる問題でしょう。

 

「学業不振」

感じ方は、人によって程度が違います。

 

A子
平均80点あるけど。。まだまだこんなもんじゃダメ。全然足りてない。。

と感じる子どももいれば。

 

平均20点もなかった。ほんとに勉強なんてやってらんねえわ。
D作

と感じる子もいます。

程度も、感じ方もさまざまです。

 

なぜ、点数に関わらず「学業不振」への悩みが生まれるのか。

 

家族からの期待や、友人との比較、将来への不安、が大きな原因です。

 

また、いくら努力しても「学力」が伸びにくい、読み書きが落ち着いてできない子どももいます。

そんな子どもは、もしかしたら脳の器質的な問題を抱えているのかも知れませんが。

 

とにかく、「成績」がついて回るのが学校です。

就職するまで、行くところによっては、就職してからも「成績」の話がついて回る場合もあります。

 

学業は一日にして成らないものです。

コツコツ積み上げていくしかないものです。

 

でも、いますぐの「完成」を自分も周りも期待してしまうものです。

 

 

学力向上については

子どもは、基本的に「学力」=「努力」で向上するものだと思っています。

周りの大人たちもそう思っている場合が多いでしょう。

 

成績が良くない。。まだまだ努力が足りないなあ。。ああ。自分はだめなやつだ。。
D作

 

でも、学力向上は「努力」だけでなんとかなる問題ではないかも知れません。

 

努力すれば、少しは改善が図れることもあります。

本人も努力しつつ、さらには、「社会的な視点」からのアプローチが必要なものだと考えています。

 

学力改善の為の社会的視点

まわりの影響が学力を伸ばす

・経済力がある方が学習環境が整えやすい

・学習者のモデルが近くにいるとマインドが育ちやすい

・住んでいる地域によって学力への温度差がある

・家庭環境が安定している

・家に本が多い

・教育に関心をもっている人がいる

・子どもと大人で共通点のあるコミュニケーション機会が多い

・豊かな経験によって、勝負強さが育っている

・見たり、聞いたり、してみたりする、知的刺激が多い

・考える習慣が育つ環境がある

・集中力をコントロールした経験がある

など。

 

これらは、周りから作為的に与えることができる「環境」です。

子どもは、「社会」を生きている。

 

子どもが触れる「社会」を学力向上につながるように作り上げる。

それが本人の「努力」と同じくらいに必要なことでしょう。

 

 

 

自己否定

自己否定

自己肯定感の低い子ども。

 

これらも、周りの環境によって作り上げられます。

 

「期待されたことがない」「褒められたことがない」

そんな状態だと、自分を肯定化することはできないでしょう。

 

自分をさげすみ、だめなやつだと思い込み。

自分も周りも大切にできなくなります。

 

「幼少期にさみしい思いをしたんだなあ。」と感じさせられる。

そんな目をした子どもに会うと、こちらまでさみしくなってしまいます。

 

「大事な存在だ」「あなたならできる」

いつもそんな眼差しを向けられていることが、きっと子どもには大事なことなんだなあと感じさせられます。

 

 

 

対人不和

対人不和

子どもは「社会性」がまだまだ育っていません。

 

他人との関係や、集団を円滑にしようと考える子どもは多くありません。

 

約束をやぶったり、時間に遅れたり。

とにかく「自分の都合」を優先させるものです。

 

対人不和は「社会性の欠如」によって引き起こされる問題です。

 

対人不和をなくすために

・人に会ったらあいさつをしよう

・自分の気持ちや考えをうまく伝えよう

・良いこと悪いことの判断をして行動できる

・人との約束やルールは守ろう

・感謝の気持ちを持とう

・人の気持ちを想像できる

 

こんなことが上手にできたら、対人不和は起こりにくいでしょう。

 

でも、人の世界だから、うまくいくことばかりではありません。

 

それは、子どもも大人も同じです。

今の世の中でも、世界では紛争が絶えません。

 

国のレベルでも、不和が引き起こされています。

 

子どもに、それをうまく解消させようと。

大人がアドバイスするのは、結構なことですが。

 

現実的に、対人関係をうまく築くには、大人以上に卓越したソーシャルスキルが必要だと感じてやみません。

 

 

 

 

国籍・ルーツ

国籍・ルーツ

国籍に関わる、アイデンティティに関すること。

日本語能力に関すること。

 

近年、「日本語指導を必要とする児童生徒」の割合は増加傾向にあります。

子どもたちにとっての日本語は、少し話せる、では困ります。

「生活言語」と「学習言語」を習得しなければ、勉強についていけないからです。

 

学問で使う言葉は、「生活言語」とはちがって、概念的であったり、専門的であったりします。

日本で暮らしていく前提で、日本語を学ぶとき、そのレベルの内容まで習得していくことが求められます。

 

また、国籍に関することも、子どもにとっての日常にストレスを与えることがあります。

日本文化になじめなかったり、日本人的な感覚になじめず疎外感を抱いたり。

 

そもそも日本の教育制度や行政制度自体、外国人に向けては、日本人と同じようには整備されていないのです。

日本で生きて行くには、義務教育を当たり前のように受けることすら、外国籍の児童生徒にとっては一筋縄では行かない状況があります。

 

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セクシャリティ

セクシャリティ

性と、性欲に関する活動についての問題。

 

セクシャリティの問題が一番、言葉が出てきにくいことかも知れません。

自分のようなものが、何を、どう言ったらいいのかわからなくなります。

 

それが「問題」なのか、どうかもあいまいなことです。

 

性癖に関するもののときは、人に危害や迷惑をかけないものであるかどうかを見極めなければなりません。

場合によっては、それは社会的問題となるケースが起こり得ます。

 

 

セクシャルマイノリティについては、

「心の性と身体的な性、また表現する性」の不一致な場合を指します。

セクシャルマイノリティ

同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー、性同一性障害

同性愛者

・レズビアン(Lesbian)

・ゲイ(Gay)

両性愛者

・バイセクシュアル(Bisexual)

トランスジェンダー(Transgender)

・身体性と性自認

それぞれの頭文字から、LGBTと呼ぶことがある。(性的マイノリティを表す総称)

 

人を愛することについては、決して悪いことではありません。

健全な人間の反応だと思います。

 

ただ、時々そのことを当の本人がセクシャリティの問題として苦悩している場合もあります。

 

 

また、他の問題から逃避するために、「セクシャリティ(性)」に逃げているパターンもあります。

 

性的現実逃避のパターン

・恋人が受け入れてくれるからと現実逃避する。

・SNSで出会った異性に依存する。

 

異性に依存したり、性的な欲求がおさえられなくなったり。

 

こんなことは、一般的に考えると、教師が深く介入する必要もない問題かも知れません。

事故が起こりうる可能性について伝えることはしても、当人たちの性的な活動や、その内容にまで首を突っ込むことはありえません。

 

積極的に指導しに行くのは、一昔前の金八先生くらいでしょう。

 

 

ただそんな悩みを抱えた子どもが、現実的に目の前に現れたとき、それをさらっと無視できるか。

教師とは、そんな子どもの苦悩をほっておくことができないタイプの人間です。

 

子どもたちを取り巻く社会環境は、複雑多様化してきているのは事実です。

 

 

 

「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】 まとめ

「教師」の語る言葉のあいまいさ【子どもは社会を生きている】 まとめ

学校の先生は、それぞれの「教科」の教員免許を基に採用されています。

 

各教科の「授業」をすることが、任務です。

しかし、授業以外の場面で、子どもたちと語らう機会も多くあります。

子どもたちの、いつもとちがった様子や、顔つきも気になります。

 

そんなときは、決まって教師の力が及ばないような問題をかかえていることがあります。

 

どんな言葉も届きそうにない。

なにを言っても響きそうな感じがしない。

 

それは、「自分が経験したことがないこと」だからだと思います。

 

経験者の言葉は響きます。

 

でも、経験したことのない人の言葉は、単なる「理想論」に聞こえてしまうものです。

 

言われていることが正しいと思っても、「あなたは自分なりの一般論を語ってるだけでしょ。私の気持ちもわからないくせに。」と、根っこの部分では感じられているように思います。

 

指導という言葉の大きな壁を感じる部分です。

 

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おしまい

 

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