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教師である以上、指導ができなければならん。
ちなみに、「生徒指導」って何か知っちょりますか?
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「生徒指導」とは
一人ひとりの児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めるように指導、援助するものであり、学校がその教育目標を達成するための重要な機能の一つである。
というものです。
この記事を読むメリット
・生徒指導でポイントにするべき教師の「行動」がわかる
・自分の中に、指導するときの「中軸」を作ることができる
・生徒指導で陥りやすい「失敗モード」がわかる
です。
Contents
生徒指導が重要なワケ
改めて言うことでもないかも知れませんが、
まず、なぜ「生徒指導」が大事なのかについてまとめます。
教師である以上、「生徒指導」というのは切っても切り離せないものです。
この生徒指導は、教師が日常のなかで「自然」にしていることかも知れませんが、
その役割は、生徒の育成にとっては、もっとも重要なものです。
「教科指導」も、もちろん重要です。
しかし、
生徒の「生活」に関わることは、最重要項目なんです。
なぜ生活に関わることへの指導(生徒指導)がそれほど重要かというと。
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人生を切り開くステージ変化
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ピラミッドが5段階だと少し情報が多いので、
シンプルに3段階にします。
自分の進路を切り開く。
そう考えたとき、重要なのが「生活」です。
「生活」は、未来を切り開いていく人生の「柱」なのです。
「生活」が崩れている、あるいはある程度満足に暮らしていない、
風紀や生活習慣が乱れている。
とすると、
なかなか学力は育ちにくいものです。
「生活」の土台の上に、「学力」があり、
その先に実現したい「進路」が見えてきます。
だから、生徒指導、
つまり、よりよい生活を指導していくことが重要なのです。
〈生徒指導トレンドとも言える「生徒指導提要」とは〉
>>【知らないと損!?】「生徒指導提要」のポイントは【何に使うの】
【諦めてませんか?】「生徒指導」をミスれば子どもの人生が狂う!指導のカナメになる3つの行動
どんな行動にも人それぞれの「理由」があります。
問題行動を起こした場面では、しばしば
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なんて言う生徒の言葉がありますが、語い力が無さ過ぎて、そんな表現になってしまうんだと思います。
背景や、事情を知って根本的な解決を目指す。
子どもの力でより良い解決策を選択できるように導く。
それこそが、生徒を指導するということだと思います。
自分の行動の意義すらうまく説明できない子。
ということは、判断力だけでなく「表現力」や「論理的思考力」なども欠如しているだろう。
そんな子どもたちに対して、
「表面的」な「はい」という返事や
「形ばっかり」の謝罪の場面。
こんなことに、どれほどの意味があるのか。
教師の「自己満足」ではないか、と思うことすらあります。
そんな指導に終わらないように、
生徒指導の時、教師が心がけたい「行動」とは何か。
3つのポイントとなる行動についてまとめます。
「生徒指導」のかなめになる教師の3つの行動とは
1. 鉄板で重要なことは「家庭訪問」だ
「家庭訪問」へ、何をしに行ってますか?
「家庭訪問」は事実説明だけのために行くわけではありません。
ここでキモになるのは、
「生徒や保護者との関係づくり」です。
ひとりよがり、自分の都合、行かなければならないという教師の側だけの思いで
「家庭訪問」をしているとしたら、
それはとんでもなくもったいない機会損失だと思います。
家庭訪問の意味は
・生徒理解を深めるため
・保護者との関係性を深めるため
・ふだんわからない家庭の様子や状況を注意深く知る、観察する機会
家庭訪問からもどった後は
・日時や訪問内容を記録しておく
・後日、タイミングを見て、そのあとの子どもの様子を保護者に確認する
教師が家にいくと警戒されることが多いでしょう。
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そんな思いで出迎えてくれることも多いかも知れません。
心が通わないところに、より良い生徒の指導はありえません。
これが「家庭訪問」でめざすことだ
・子どもや保護者と心を通わせる
・子どもがこれから先のことを自己決定できる
・子どもの思いに最大限の受容をはかり、共感的に話を聞くこと
・その瞬間が「未来」を作っていると意識すること
「未来を作る家庭訪問」の仕方
子どもの話は、家庭の団らんの場でも大きな話題の一つです。
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教師が、どんな話をしたかも話題にあがります。
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夜の団らん、その時の家族の表情が明るく前向きなものであることを想像して話せるか、
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でも、さいごに先生が、
「ふだんの掃除のときは一番よくがんばってくれている」って言ってたわ。
どんな内容を伝えに行ったときでも、関係性が築けるような。
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そんな家庭訪問で終えることが理想ではないでしょうか。
それが「未来を作る家庭訪問」です。
2. 必須は「内面」へ向けた言葉
2つめに意識したいポイントです。
体罰による指導が「外面」への指導だとすると、「内面」への指導は、生徒の「心」への指導です。
「内面」へ指導することができなければ
生徒に気づきを与え、行動の変容を促すことはできないだろう。
問題行動や暴言などの行為が起きたとき、
教師と言えどもムカッと来ることがあります。
そこで、感情的な言葉で指導すると、生徒とのよい関係性は築けないでしょう。
ましてや、
体罰などという「外面」的な指導では、子どものよりよい発達は目指せない。
これは、今は当然のことになりました。
教師は自分自身がまず「冷静に」ものごとを見極めること。
そして、
落ち着いた口調で
「あなた(子ども)のことを思っているんだよ言葉と、まわりの人から見た客観的な視点での言葉」をきびしく選びとりながら指導をすすめます。
「あなたのことを思っている」
「目を閉じると大事なあなたたちのことが浮かんでくる」
「あなたの気持ちがいたいほど伝わってくる」
といった心のある言葉をかけます。
そこには多くの言葉は必要ありません。
ただ、「誠意ある」気持ちの寄り添いがあるだけでいいんです。
つまり、
「ダメなものはだめ。
でもね、私は、あなたなら必ずできると信じているよ。」
というスタンスを持ちつづけ、
繰り返し繰り返しあきらめることなく、伝え続けることです。
そして忘れてはならないのが、
子どもの思いを語らせて、耳をかたむけること。
必死に隠してきた自分の気持ちを、やっと口にする子どももいるでしょう。
教師は、それに、耳をかたむけるだけでいい。
そのことに、「ちがう」と感じても頭ごなしに否定したり、すぐ論理的に言いくるめたりせず、
「そうか、そうか」と肯定的に受け止めていく。
子どものつらい思いを感じ取ったときは、
同調して、一粒の涙をこぼすほど、心を込めて共感的に聞く姿勢です。
笑われるかも知れませんが、本気でそう思っています。
「子どもを理解する」というのは、「子どもの心と通じ合う」ことです。
あなたは、目の前にいる「子どものことを理解する」ために、どんなことをしているでしょうか。
どんな声をかけているでしょうか。
「表面的なわるいこと」にだけ、気持ちや言葉が向いていませんか。
「子ども理解」を深めていくと、
表面的なものへは、さほど目が向かなくなるはずです。
今、目の前にない「目に見えないもの」を、教師が言葉にできるようになるはずです。
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そういえば、家の車にキズをつけたって、言ってたな…。
親父さん怖いから、親に殴られて、顔がはれているんじゃないじゃろかのお…。
ちょっと、顔だけでも見に行ってみるかの。
「子ども理解を深める」ということが、「内面的な指導」には必要不可欠なことです。
3. 生徒指導に必要なものは「〇〇」だ
あなたが生徒指導をすすめるときに、大切だと思っているものは何ですか。
生徒指導の行動ポイント
「〇〇」の中に言葉を入れるとしたら、どんな言葉を入れますか。
生徒指導に必要なものは「〇〇」だ!
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それが、今の自分の「指導」を作っているものになります。
指導という行為の根本指針となるものです。
それにそって、行動が作られていることでしょう。
ここに入る言葉は、
教師の性格によっても変わってきますし、経験値によっても変わってきます。
ただ、
ここに入る言葉次第で
この先、
生徒指導を進めていく上で、トラブルになったり、
生徒との関係性がうまく築けなかったりすることもあるかも知れません。
しかし、教師としてのスタンスやポリシー、資質だったりの問題ですから。
正解やまちがいといったものは、特にありません。
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この「〇〇」に言葉を入れることで、あなたの「生徒指導思想」がそこに表れます。
偏った生徒指導思想は…
ときに子どもの人生を狂わせたり、ひどい場合には命にかかわることがある。
ということも頭のすみにおいておきたい所です。
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子どもの人生を狂わせた生徒指導
学校は児童生徒が「安心」して学習できるように、「安全」でなくてはなりません。
そして学校は、
一般的には「安全」だと思われている場所です。
しかし、そんな学校でも指導次第で、取り返しのつかない事故が起きることがあります。
有名なのは、1990年の「校門圧死事件」だと思います。
一つひとつの事故については、ここでは詳しくは、取り上げません。
それについては、おのおので、ご考察ください。
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学校は、児童生徒を「管理」しなければなりません。
しかし、
ときに行き過ぎた管理教育は、「悲劇」につながるのです。
〈参考資料〉になるかどうか、わかりませんが。
以下、
毎年、
「学校の管理下の死亡・傷害事例と事故防止の留意点」というものを発行しています。
その本に記載してある「学校での死亡・傷害事故」についてをみると、
それぞれの年度でどんな事故が起きたのかがわかります。
一部参考としてPDFデータを掲載しておきます。
参考データ一部
10年で事故の事例は変化したのか
「令和3年版」>>「学校の管理下の災害 令和3年版の一部ページ」
「平成23年版」>>「学校管理下の死亡・傷害事例と事故防止の留意点」
※「スポ振」のサイトでは、すべての年度のデータを見ることができます。
データ分析用される方には
毎年、どこかで事故が起きています。
教師の指導が関係ある場合もあれば、指導が直接関係していない場合もあります。
ただ、これまで、大きな事故に関わっていない方は、たまたま、自分の目の前で起きていないだけです。
いつ、どこで起きるかわかりません。
ただ、今のわたしたちにできることは、
過去にこのようなことが、事故につながった。
その時どんな対応をしたのか、そして、その後どんな対応に迫られたのか。
を知っておくこと。
そして、「子どもたちの安全」について、改めて目を向けておくことではないでしょうか。
【諦めてませんか?】「生徒指導」をミスれば子どもの人生が狂う!指導のカナメになる3つの行動 まとめ
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生徒指導に必要なものは「〇〇」
生徒指導に必要なものは「誠意」じゃ。
生徒指導には、教師の「正義」よりも「誠意」が重要。
教師の個人的な「正義感」はときに大きな事故を起こす可能性があります。
あなたがまだ20代の若い教師だとしたら、
昔起きた、指導上の事件や事故についても、あまりご存じないかも知れません。
「あ、それなんとなく聞いたことあるけど詳しくは知らないわ。」
という程度の認識だとすると。
また同じことが起きる可能性を秘めています。
「生徒指導」は教師の善良な「正義感」から生み出されることがほとんどです。
![](https://buzzteachers.com/wp-content/uploads/2021/02/csuke.png)
と信じているから、指導もできるんです。
しかし、
その「正義感」に間違いはなくても、
「手法」を間違ったとき、大きな事故や事件につながるケースがある。
そんな「裏」の刃のある剣なんです。
おしまい
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