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自然出世していく先生の特徴
「自然出世」が多いだろう、ということについては、先回の記事「出世が難しい」で書きました。
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出世自体が難しい教師の仕事ですが、そんな中でもポンポンポンと出世していく先生もいます。
「自然出世」していく先生たちの共通点について考えてみます。
出世について
教諭 →主幹 →教頭、または教育委員会 →校長、または教育委員会
とステップアップしていくこととして書いています。
管理職選考試験も、激熱戦線ではなくなってきているんでしょう。
だから「自然出世」もありえるのかなと思います。
「自然出世」がスムーズにできる人。
個人的な見解として、いくつかまとめてみます。
※本記事は、ぜひ最後の「まとめ」まで読んでください。そこが一番大事だったりします。
教育ビジョンが開けている
これが、一番必要なことでしょう。
さらに、ただビジョンが開けているだけでも足りません。
管理職は、他の教員への「指導助言」をすることも必要です。
ポイント
まずは、教育ビジョンが開けていること。
そして、それを他の教諭に指導することができるかどうか、になってきます。
自分の考えている助言に、教諭が耳を傾けてくれるか。
自分のビジョンに納得してくれるか。
そして、自分の描いているビジョンは万人に対してあてははまることなのか。
力のある先生だけでなく、他のどの先生でもアプローチできる内容なのか。
少数派の意見ではないのか。
など、指導する前に、あらかじめイメージしなくてはなりません。
管理職という立場の人が一番悩むのがこの部分でしょう。
論理的に説明して、相手が理解しても、実際にそれができるかどうかは別の問題です。
具現化することができる先生もいれば、
できない先生もいます。
そんなとき、どうするのか。
サポート体制を考えたり、先生の思想にまで入っていくことさえあるでしょう。
「口うるさく言われてる」と感じると、大概の先生からは、煙たく思われます。
それを「角を立てず、実現していってもらうような言葉」で話せるかどうかが必要でしょう。
それがうまくできる人が、「自然出世」街道1号線を走っている人なのかなあって思います。
\言葉があなたの未来を決める/
先に気が付く、広く気が利く
気配りができる人です。
自分のことに追われていると、人に目をむけることが薄れてきます。
そんななかでも、
教員の動きや生徒や保護者の要求に気づいたりする。
来客時のスリッパやお茶くみなどに気づいたりする。
細かいことに気配りできるというのは、
心に余裕がある証拠ですよね。
周りから、よく気が付く人は
「よく見ている人」だと感じられることと思います。
チャンスや良いタイミングでの判断ができる
結局、出世していっている人ですから
要所での「判断力」があったということになるでしょう。
そして、チャンスを生かすタイミングを見抜く力も持っている人だと言えるでしょう。
誰にでも言えることですが、
人生何十年か生きてきた中で、今の「その人」が居るんですよね。
「その人」は最初から、そうであったわけではなく、
その人を作り上げてきたのは、毎日の「判断」の積み重ねです。
人間は毎日何回「判断」に迫られるのでしょうか。
さまざまなインターネットソースは、大人が毎日約35,000のリモート意識的な決定を行うと推定しています。(対照的に、子どもは約3,000を行います)Sahakian&Labuzetta,2013
ほとんどの人間には、自由意志と、人生における多くの意思決定権、選択肢が大原則として与えられています。
その自由な意思決定の先には、最適な判断が求められる場面もあります。
その「判断」の積み重ねが人を作っていると言えるわけで、チャンスや良いタイミングでより良い「判断」ができた人が自然出世につながっていると考えられます。
最終的に出世につながっているわけですが、管理職になる以前には、その「判断力」が教育実践や生徒の指導にも生かされたてきたはずです。
\わかりやすい!心理学からのアプローチ/
バランスよく誰とでもコミュニケーションがとれる
学校は個性の集まりです。
生徒も教諭もいろいろな人がいます。
全員がちがう考えを持っていると言っても過言ではないでしょう。
そんな場所での管理職。
生徒、先生のみならず、保護者や地域、教育委員会や行政の人も含めて、実にいろいろな人とバランスよくコミュニケーションがとれなければなりません。
ときには、相談したり、頭を下げてお願いしたりすることもあるかも知れません。
学校の管理職には、バランス感覚が必要です。
誰とでも、最適なコミュニケーションがはかれることは、絶大な力を発揮します。
気さくに、バランス良くコミュニケーションがとれる先生は、自然出世していく可能性があるでしょう。
\コネというか コミュニケーションスタイルが決めるって/
管理職の気持ちが考えられる人※重要
一教員として働いていて、この感覚を持っている人は少ないかも知れません。
人によっては、管理職を「敵」のように思っている先生もおられるかも知れません。
でも、基本的に管理職は敵ではありません。
例外的な管理職は置いておいて。
自分が現場で、教諭として授業や担任をしている状態のときに、
「管理職の気持ち」って考えられますか。
ということです。
別に気に入られようとして、迎合する必要はありません。
「気持ちを考えてみる」だけです。
別にそれでもかまわないと思います。
ただ、ぼくが思うに
管理職は
めちゃくちゃしんどい立場です。
特に、「精神的」なしんどさは、何ともたまらんもんだと思います。
先に書いた、「いろいろな人とのコミュニケーションをバランス良く」や「タイミングの良い判断」を、毎日意識して過ごせるなんて、すごい人たちではないでしょうか。
さらに、校長ともなると、毎日「責任」という無言の重圧が肩にのしかかっています。
まあ、プライドもあるだろうから口には出すことはないだろうが、
相当かかえていると思います。(あくまでも個人の想像です)
たとえば、、
教員が言う事聞かなかったり、苦情対応などの精神的なしんどさ。
毎朝7時出勤、土日も出勤。肉体的なしんどさ。
突然休む教員の代わりに授業しなければならない管理職。
それを聞くだけでも悲鳴が出ます。
その立場の人に、だれか寄り添ってあげているでしょうか。
しんどさをいくらか、感じ取っているでしょうか。
管理職が孤軍奮闘している姿には心が痛みます。
ぼくの場合は、サラリーマンとして会社で働いていたこともあるので、上司のしんどさを感じ取ったり、担ったりすることは、ままありました。
(そう強いられるような会社だったというのもありますが。。)
そして基本的にぼくは「自分が経営者だったら」と思いながら勤務するように心がけます。
そう考えることで、ほとんどのことが「管理職」や「経営者」と同等に、考えられるようになります。
しだいに、管理職の立場で考えるということが自然になると、その大変さにも共感できてきます。
そして、管理職や経営者の立場で見ればみるほど、
となるのですね。
一部、民間では
なんていうこともありました。昼間の時間にそれをする。そんな出来事は、いまいち意図がわかりませんでした。
学校の管理職がウーハー映画なんて見てたら大変です。
その辺、民間とはやはりちがいますね。
公立学校の世界は、公務員の世界です。
学校管理職は、「労働基準」なんかの法律も教員に守らせるようにはたらきかけます。
制度や法律の下で忠実に働いているからこそ、いっそう経営感覚を鋭敏にしないと仕事がまわらなくなるように思います。
教師として、経営者脳を持つ感覚は実は重要です。
それだけでも強みなんじゃないかと思います。
自然出世していく先生の特徴 まとめ【大事な最後のプラス1】
今回は、学校現場で多い「自然出世」していく先生の特徴についてまとめました。
おさらいします。
おさらい
・教育ビジョンが開けている
・先に気が付く、広く気が利く
・チャンスや良いタイミングでの判断ができる
・バランス良くコミュニケーションがとれる
・管理職の気持ちが考えられる
これらができている人はすごい人です。
これを読むと、「ああ自分にはちょっと無理だあ」なんて思いませんか。
そうです。
これはスーパーマンのような、なんでもできる先生ですよね。
すごい人です。
だから、すべての項目の文頭に「そこそこ」と付けて読んでください。
自然出世する先生の本当の特徴は
・「そこそこ」教育ビジョンが開けている
・「そこそこ」先に気が付く、広く気が利く
・「そこそこ」チャンスや良いタイミングでの判断ができる
・「そこそこ」バランス良くコミュニケーションがとれる
・「そこそこ」管理職の気持ちが考えられる
全部「そこそこ」でいいんです。
そんな「普通」の「バランス」の良い「ニュートラル」な先生こそが
「自然出世」していく先生なんです。
だから、本当は、肩ひじ張らず、気張りすぎず、人間関係のバランスも考えながら、できることをのんびりやって行けばOKなんです。
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おしまい
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