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「修学旅行下見」って何するの?【あゝ思い出す『霧雨の名古屋城』】

サンタ
久しぶりに「修学旅行の下見」に行ってきてのお。

 

修学旅行の下見って何するの?
C助

 

サンタ
わざわざ修学旅行先(現地)まで行って、先に修学旅行(厳密にはシミュレーション)をしてくるんじゃ。

 

執筆者サンタについて

これまで修学旅行に行った回数は…

1、北海道(道南)

2、信州(白馬)

3、信州(白馬)

4、四国(高知徳島香川)

5、四国(高知徳島香川)

6、四国(高知徳島香川)

7、九州(長崎佐賀福岡)

数えてみると7回です。

そのうち下見に行ったのは2回ほどです。

 

この記事を読むメリットは…

・修学旅行の「下見」のポイントがわかる

・昔をなつかしむサンタの様子がうかがえる

 

 

「修学旅行下見」って何するの?【あゝ思い出す『霧雨の名古屋城』】

「修学旅行下見」って何するの?【あゝ思い出す『霧雨の名古屋城』】

 

サンタ
「修学旅行の下見」っていう仕事。

ポイントさえおさえていけば、仕事の中でも、わりと楽しみながらできる仕事ですよ。

 

修学旅行は、生徒にとっては、一大イベントです。

でも、その前の年に、

教師は現地の「下見」をおこないます。

 

現地の下見を先に行います

さきに、現地まで行けるなんて、いいねえ。

観光もできるし、楽しそうじゃん。

A子

 

なんて思われがちです。

 

ぼくもかつて

D作
下見に行って来たぞー。

なんて言ってる先生を見ると

 

サンタ
楽しそうでええのお。

なんて、思っていました。

 

でも、それは大間違いで。

下見では、わりと厳格に「シミュレーションしながら行動」していきます。

 

 

「修学旅行の下見」で気をつけること

「修学旅行の下見」で気をつけること

 

トータルで言えること。

 

修学旅行は、

「生徒が安全に」

 

かつ

「保護者が安心して送り出し」

旅行を終えることができる。

 

当然、これが大前提となります。

安全に安心して旅行できること

 

そして、現地の行程は

体験や宿泊場所は、支払う料金に対して妥当か。

満足できる内容か、などを検証します。

 

そのための行程やプランが組まれているか。

それを自分たちで「本隊」の動きを想定しながら、「点検」しに行く業務です。

 

 

修学旅行当日は何人でいくか

修学旅行当日は何人でいくか

「本隊」の動きを想定する。

 

そもそも「学年」の人数が何人なのか。

また、引率の教師は何人行くのか。

それを念頭において行動します。

 

B美
「100人」で行きます。

 

だったら、

行く先々で、「100人」を収容できるキャパが必要になりますね。

 

 

行程の順序通りすべて回る

行程の順序通りすべて回る

修学旅行当日は、何で移動するのか。

 

移動手段は何?

・新幹線だったり、

・バスや電車、

さらには、

・フェリーや飛行機

というケースもあります。

ぼくの場合(生徒時代を含めると)

上記すべての乗り物で移動したことがあります。

 

どの乗り物で移動するときも、

当日と同じ経路で下見を進めていきます。

 

D作
目的地に着けばいいじゃん。

なんて、

安易に「道順」が変わってもいけません。

その乗り物に実際に乗ってみて、本隊が行動できるかどうかを判断します。

 

乗り降りする場所や、駐停車する所なんかもすべて同じ。

バスなどが通る道も勝手に変更はせず、ルート通りに進みます。

 

さらに付け加えると、

生徒の「当日の行動」が松葉づえだったり、車いすだったりするかも知れません。

サンタ

あまり細かいことまで考えすぎると

うるさく思われてしまいそうですが。

既に、特別支援にそんな子がいる場合は、そこまで見んにゃいけんな。

 

すべての子どもたちが同じように行程内の活動に参加できるか。

その道を順番にたどりながら、すすんでいくわけですね。

 

 

雨の日の行程は

雨の日の行程は

雨の日の活動内容は組めているか。

お金を出すほどの価値がある体験になるのか。

 

昼食を外でとる予定なら、屋根付きで、100人が入れる場所はあるのか。

 

100人分の昼食後のゴミはどうやって回収するのか。

トイレは何か所、何個くらいあるのか。

 

雨天時、バスの駐車場から体験場所まで

どれくらいの距離があるのか。傘は必要か。

 

等など。

生徒の基本的な行動パターンを想像しながら下見します。

 

それでも、あくまでも「基本的な行動パターン」です。

当日は、それ以外の特別な対応が出てくるなんてことも多々あります。

 

 

円滑に行動ができそうか

円滑に行動ができそうか

事前に「指導が必要」なことについて訪問予定先の施設から聞き取ります。

 

また、

施設についても観察します。

ホテル内の移動では、

エレベーターが必須の高層階なら、エレベーターを使用させることになります。

 

エレベーターは何基あるのか。

100人の移動は、何分くらいでできそうか。

 

体験活動場所までの移動は何で行くのか。

どんな服装で移動するのか。

 

途中、

トイレは何か所あるのか、立ち寄って100人が用を足すことはできるのか。

休憩時間は何分までとれるのか。

 

旅行代理店が修学旅行先に慣れている場合は

わりと円滑に進む計画を経験則からも立案できます。

 

しかし、

旅行代理店も初めてそこに行く場合。

教師自身が、厳しくシミュレーションを進めなければならないでしょう。

そして、円滑に進まない可能性がある場合、プランの再検討も考えなければなりません。

 

 

危険な場所はないか

危険な場所はないか

道中の危険因子は、あらかじめ避けておきます。

 

ホテルの部屋や、窓の状況はあぶなくないか。

体を乗り出せそうな場所はないか。

灰皿はすべて撤去できるか。

 

露天風呂は、男女の交流が断絶されている間取り配置か。

 

建物の外への避難経路はどのようになっているのか。

それを、誰が、どうやって指導するか。

 

極端に暗い場所や、足を踏み外しそうな道はないか。

想定できる危険をシミュレーションしていきます。

 

どうしても、危険路が取り除けそうにない場合には、

行程変更や施設の変更も視野に入れます。

 

 

教育委員会へ報告する書類がスムーズに作成できるか

修学旅行へ行く前には、

どのような行程の旅行をするのかを、教育委員会に報告します。

 

そして、戻って来てからも

行程は予定通りに完了しました旨の完了報告をします。

事故などのアクシデントも報告します。

 

つまり、下見に行く前に、

教育委員会へどんなことを報告しなければならないのか、

「提出すべき計画書類」に目を通していくことをおすすめします。

 

せっかく下見に行ったのに、

肝心の書類を作成するための情報が抜け落ちていたら、戻ってきてから、再度問い合わせしなければなりません。

二度手間ですね。

 

報告書類はわりと細かく報告することになっています。

 

スムーズな報告処理

 

旅行代理店を通していたとしても、

添乗員さんに毎回聞くのも手間がかかります。

それに、すべてが答えられないことも考えられます。

 

自分が足を運んだ時に、前もって調べておくのが

一番スムーズに報告処理が進みます。

 

 

 

思い出す「霧雨の名古屋城」

思い出す「霧雨の名古屋城」

今回の下見は「東海地方」へ行きました。

その行程の中で、名古屋城へ立ち寄りました。

 

名古屋城の広場には、

かつての尾張藩主の住居、政庁とされる「本丸御殿」という立派な建物が復元されていました。

 

2022夏の名古屋城

令和4年8月 名古屋城 Photographing by サンタ

 

そして、

名古屋城自体は、耐震補強工事のため、入城不可となっていました。

 

思い返せば、平成20年頃でしょうか。

「愛知県教員採用選考試験」を受験しました。

 

試験のあと、名古屋城を拝観しに参りました。

雨模様の空でした。

霧雨の名古屋城

平成19年 霧雨の名古屋城 Photographing by サンタ

当時も、同じ場所から撮影しました。

一人ぼっちだった当時の風景を思い出します。

 

雨にうたれる城。

荘厳な姿が、言葉にしがたい寂しさをまとっている。

そのせいか、より重い存在感を放つように感じていました。

 

今日の名古屋城。

あのときの、雰囲気と少しちがう。

 

 

サンタ
少々、話がそれますがご容赦を。

以下、当時のワシのブログ記事です。

 

当時のブログ記事 written by santa

城に入ろうとする時

なぜか無性にワクワクする。

初めて名古屋城に来た。

名古屋城にひとつ疑問があったのでその解決とともに。

その疑問とは

「金の鯱のウロコが一枚だけ黒いのはなんで??」

名古屋城金鯱

引用:日本歴史旅行協会

金鯱は天守閣の上にあるものなのに

実は何度も盗難にあっているそうで。

その盗難は主に鱗をはがされる、という手法だったらしい。

なるほど。

それでレプリカも鱗がはがされたところを模倣したのか。

と、勝手になっとく。

盗難の中でも興味深いのは

柿木金助の凧に乗って金鯱の鱗をはがしたという話は

たとえ伝説であろうと

う~ん。面白い。

絶対そんなん無理や。

殿様の住んでる部屋の屋根に凧一枚(?)でいけるかよーー

とつっこみたくなる。

(※厳密には殿様(信長以外の)は天守でなく、御殿に住んでいましたが)

しかし困るやろな~

名古屋城の金鯱が屋根についている時にうろこをはがされたとしたら。

だれが、「あ~黄金のウロコが一枚無い!」って気づけるだろうか。

見えないよ。フツー。

そんな名古屋城も

現在あるのは昭和34年に再建されたもの。

江戸時代にそびえていた姿は残念ながら昭和20年5月

空襲により炎上したそうだ。

あと、3ヶ月はやく終戦を迎えていたら

大きな財産が国に残っただろう、と今だから感じる、こともある。

東海軍管区報道部軍属 岩田一郎「名古屋空襲誌」より引用

城はあちこちから炎を吹き始めました。どれくらいの時間が経ったかもわからず、城の炎上する姿を見ていました。

真黒と言っても過言でない黒い空に真赤な炎が何十メートルと天に立ちのぼる姿は何と表現したらよいか。三百年の歴史を秘めたお城が空の魔物に吸い上げられるように天高く炎が舞い上がっています。

炎は次第にお城全体を包み真赤な火の玉の様になって来ました。その赤い炎の中から緑色の炎が魔物のように立ちのぼります。

銅瓦の焼ける炎です。空はまだ真黒の煙です。その中にお城の焼ける姿だけがくっきりと浮かんでいます。映画のセットでもとても演出できません。

名古屋城炎上

引用:毎日新聞社 - 毎日新聞社「一億人の昭和史 4」より

悲しさ忘れて神々しいまでの美しい勇姿でした。

あゝこれで歴史も終わるのか、と一瞬涙が出ました。

燃えていく名古屋城の写真を眺めながら感じるのは「時代」

雄大な姿で敵の攻撃から守るために作られた。

「鵜の首」という技巧で組み込まれた、立派な外堀。

強靭な防御の柱だろう。

屋根の軒脚には、「忍び返し」という槍の刃先までもがつけられていたそうだ。

様々な手段で守りを固める。

”攻撃から守る”ために作られた城は

一時の空襲であっけなく燃え尽きた。

”空から襲う”時代には手も足もでなかった。

「時代」ととも「歴史」をつくった。

その姿も、

次の「時代」に生き残れる保証がない。

城に入る時は、いつもワクワクなのに。

出る時は、心がぽっかり、切なさを感じる。

 

15年ほど経って、今、むかしと同じ場所に来ました。

 

この15年間、いろいろな人と出会いました。

ときに命がおびやかされるほどの出来事もありました。

 

あの頃は、体の中から「無性に」元気があふれてきていました。

 

同じ場所なのに、

「あゝ、なんだか遠くに来たなあ」という気持ちがします。

 

 

「修学旅行下見」って何するの?【あゝ思い出す『霧雨の名古屋城』】 まとめ

 

当日の旅行は、「下見」と比べると、天と地ほどの差があります。

 

下見シミュレーションは、はっきり言って本番と比べると「楽」です。

ポイントをおさえていけば、現地の空気を楽しむこともできるでしょう。

 

修学旅行の本番は「気合い」です。

当然、100人風呂に入れ、100人飯食わせ、100人を寝かせる。

かつ、体調不良やトラブルへの対応、天候不良への対策、

そして行程管理をしながら、自分の身辺整理もしていきます。

 

まさに、

うねりをあげた、空腹かつ汗やどろにまみれた大蛇に、日が沈んでも、なお襲い掛かられるような状況。

 

ゆえに、

教師の方は、八面六臂の活躍を求められます。

 

サンタ
※「八面六臂」(はちめんろっぴ)とは。八つの顔と六本の肘、つまり一人で数人分の活躍をすることのたとえじゃの。

 

ふだんと違う場所に来た旅行感を生徒と一緒に楽しみながらも、

教師は、つねに行程を頭の中で先回りします。

時間と共に鈍いダメージを受け、日が経つにつれて疲労が増します。

 

もー限界じゃ。
サンタ

ってころに、行程を終え、学校へ到着します。

旅行当日は「気合い」を入れて戦います。

 

「修学旅行下見」って何するの?【あゝ思い出す『霧雨の名古屋城』】まとめ

 

参考

昔、修学旅行へ行きました。

夜中、生徒の部屋を見回ると。

ふと、何かを踏んづけました。

「おや?」

禁止されているスマホでした。

「禁止や言うちょるじゃろが!!」

と思ったけど。

みな、寝たふりをしてるので、そこでは何も攻め立てず。

そのまま、そっとスマホは持ち出しました。

翌日、チェックアウト直前、室内清掃の時。

その「スマホ」にじゃんじゃん着信が入りました。

「あいつも、こいつも、そいつも、スマホ持ってきちょるんかい!!」

必死で、なくなったスマホを探しているようです。

何人もが着信を入れてきます。

あほじゃ。。も、、指導する人数増やすのやめてくれんかのお。。
サンタ

部屋では、何度も布団をひっくり返し、あせって探す男子の姿。

「わしがもっちょんじゃけえのお。。そりゃ出てこんっちゃ。」

その後も、スマホのことには触れず、知らん顔して行程を進めました。

当の子どもたちはずっとコソコソと焦っています。

ひきつった顔のまま、観光していました。

いつ、こちらに告げに来るだろうか。

どこでどう指導するか。

ぼくは、この後の指導のことを考えると

また「鈍いダメージ」がグンとたまりました。

 

添乗員さんがいても、頼る気持ちは持てません。

うねりくる大蛇。

どう立ち向かうか。

 

修学旅行必殺アイテムを考える

自分の荷物を充実させるより、

生徒を指導するためのツールを充実させておこう。

たとえば、

・ホテルの扉が開いたらわかるように「でかい鈴」をつけるとか。

・遠くにいる子が確認できるように「双眼鏡」を持っていくとか。

・「懐中電灯」は自転車用のライトが明るく、充電もできて〇。

・養生テープ、トイレットペーパー、新聞、ゲ〇袋、ビニ袋、白紙(※これらは特にバス移動だったら荷物にもならないし、持っておいた方がいいでしょう)

とか。

 

サンタ
楽しい旅行にしたい。でも指導がついてくる。

それは仕方ないんじゃが。

できるだけ生徒の管理や指導が円滑に進むようなアイテムを考えてみたりもしたのお。

 

普段生徒と過ごしていると、生徒がどんな行動にでるか

なんとなく予測がつくはず。

 

 

〈あわせて読みたい〉

>>【知らないと損!?】「生徒指導提要」のポイントは【何に使うの】

 

当日の生徒指導は、できるだけ円滑に。

ほとんどの生徒は旅を楽しみに来ています。

的確に指導ができますように。

楽しい旅行になりますように。

切に心から祈っております。

 

おしまい

 

\あふれる旅情とその裏側/

「青春18きっぷ」ポスター紀行 込山富秀著

 

〈修学旅行で主体性は身につくか〉

>>「主体的・対話的深い学び」はこれで一発なんだけど!?【簡単】

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