夢を追いかけ、学生時代からずっと勉強してきた。
で、実際現場に入ってみると。
とか
など、いきなりいろいろな壁が迫ってきますよね。
熱心に教えてくれる指導教諭にも相談しにくいし。
周りの先生にも相談できそうな雰囲気がない。
結果、一人で抱え込んで、悩んでしまう。
今回は、新任教員の「悩み」と解決策についてまとめてみます。
※本稿では「新任教員」と書いてますが、「講師」も含め「初めて学校勤務に任用された人」に向けてまとめています。
Contents
【もう無理だ。。】新任教員の「悩み」解決策は?【1学期がつらい】
新任教員の悩み
新任の先生は、3月下旬頃に4月からの配属先が決まります。
着任してすぐの4月は学校が一番忙しい時期でもあります。
赴任初日から、猛然と年間の流れやら、受け持つクラスや授業やら一気に説明されますよね。
入学式を迎える頃までに、頭の中はパンクしかけ。
学校生活に慣れているベテランの先生でも、新しい学校の1年目は
となりがちです。
新任教員としては当然ですよね。
なんとか振り落とされないように、と必死についていこうとします。
周りの先生との出会いも新しい出会い。
新年度がスタートすると、生徒との初めての出会いが待っています。
とささやかに希望を抱きながら、対面の日を迎えます。
4月頃は、生徒もまだまだ遠慮がち。
周りの様子をうかがっています。
と思ったりもします。
5月なんとなく、クラスも流れに乗り始めました。
少しずつ、生徒の自我が出始めます。
自我
自我によって、横柄、わがまま、「自分中心の行動」が始まります。
クラスや授業が次第に乱れてくるのがこの時期なのです。
と暗雲が立ちこめてきます。
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5月の授業で新任教員が気をつけること
学生からすぐに教師になった人も、そうでない人も
「新任教員」は、最近まで「大人の社会」で生きてきた人たちです。
だから、少なくともそれなりの「辛抱」や「遠慮」や「我慢」ができる人たちと接してきてたわけです。
でも、学校にいるのは「子ども」たちです。
成長段階にある子どもは「辛抱」「我慢」「遠慮」などという社会的なスキルは
まだまだ身についていません。
そんなとき。
ポイント
新任教員は、子どもの自我が、出始めたとき「叱れる」かどうかが生命線。
大人の世界で生きていると「叱る」ということはほとんど無いですよね。
大人の世界では「叱る」と嫌われたり、煙たがられたりしますよね。
でも、子どもの世界では「叱る」と、逆に信頼されるんです。
大人が、しっかりした”一般論”をしっかり振りかざしてくれることに安心するんですね。
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2つのクライシス期
新任教員にとって、つらい時期が1年で2回あると言われています。
以下は、共栄大学の先生の論文からです。
5月の連休明けから6月にかけてと、10月から11月にかけては、新任教員にとって辛い時期となっていた。特に5月から6月の方が深刻で、夏休みに元気をとりもどすパターンが共通していた。10月から11月にかけての時期は、5~6月の困難をある程度解決できていたか、校内に親身になってくれる人や相談できる人がいるかどうかで、大変さが異なる傾向があった。
共栄大学 和井田節子「新任教員が抱える困難感」より
なぜ1年に2回ほどつらい時期がやってくるのか。
第一クライシス期
5月6月がつらい理由
生徒を「掌握」できなくなってくるから。
クラスや授業で規律を重んじてたらいいのですが、
なんて言って、生徒の自我をそのまま野放しにしておくと収拾がつかなくなります。
それまでの形が壊れてきて、できることが、できなくなります。
できることも、しなくなります。
教師にとって一番しんどいのは「指導が通らなくなる」ことなんです。
〈本気でムカつく〉
>>生徒に暴言を吐かれた【腹立つ、傷つく、もーやめたい】対応は?
指導が通らないことほど、強いストレスがのしかかることは他にありません。
そして、異常なほどに時間がかかることが「生徒指導」なんです。
「生徒指導」が教師の仕事を圧迫する。
そんなこと、新任教員がわかるはずもありません。
そういう時期が、5月~6月頃の1学期にやってくるんです。
\転職するかしないかを考えてくれる/
〈24時間占い相談〉
第二クライシス期
10月~11月頃がつらい理由
他の教員からの指導が入り始めるから。
10月~11月頃、二回目のつらい時期がやってきます。
いわゆる「第二クライシス期」です。
この時期は、なんとか1学期を乗り切った。
そして夏休み期間でリフレッシュして、気持ち新たに二学期を迎えました。
と決意新たにがんばるのですが、なかなかうまく行きません。
夏休み期間に、生徒も「成長」してくるからです。
40日間の夏休みを超えると、良くも悪くも大人になった生徒がやってきます。
1学期にできあがった先生との関係性が、開放的な夏休みを経て「悪化している」場合もあります。
そんな授業や学級の様子が、他の先生や保護者の耳に届き始めます。
そして、管理職や学年主任からの指導が始まります。
とにかく、1年目はつらいことが多いです。
わからないことだらけで、子どもも言うことを聞かないし、他の先生の視線も感じてしまう、というわけです。
職員室の中のヒエラルキーは「対子ども」になっても変わらない、という内容については、「出世が難しい理由」に書いています。参考までに。
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解決のための打開策は
先生のもっている「人間力」によって生徒の様子が変わってくるところもあります。
新任教員でも、「深み」を感じるような先生や「器量」を持ち合わせているような先生は一目置かれることもありますが。
そうはいっても、先生も人です。
人によって出来ることや覇気なども違ってきます。
サイコパスでオーラがある先生はあまりつらさを感じたりはしないような感もあります。
打開策のポイント3
・これだけは負けない売りを作り上げる。
・教員間のコミュニケーションを大事にする。
・何かあったらすぐに相談できる教員を探す。
なんか得意な力を発揮することは学校の中での信頼を作り上げるのに有効です。
コンピュータのことでも、絵を描くことでも。
運動や図書館のことでも、花や鳥の名前をとてもたくさん知っているなど、なんでも構いません。
他の先生よりも秀でていて、これだけは一番というものがあると、自分のポジションが確立されていきます。
そうすることで、生徒からの信頼もできていきます。
そして、何より、教員同士のコミュニケーションを大事に考えることです。
はじめての学校現場で
という状態ではなく、新任といえども教師です。
という、やってみる姿勢を持つ事もとても重要です。
そして、困ったときに密かに相談できる人。
飲みに連れて行ってくれそうな先輩。
そんな人が一人でもいると、精神的にずいぶん安定するはずです。
〈どうしてもしんどい時〉
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講師経験がある方がいい?
講師と教諭は立場がちがう。
求められるものも変わってくる。
講師の場合は、翌年もこの学校に在籍してるかどうかわからない。
今年限りという見方で仕事がやってくる。
教諭だと、年限までこの学校にいるだろう、という前提で仕事をする。
当然ですが、
教諭の方が「責任」が重くのしかかる。
講師の身分だと、重い責任のあるような仕事は、(基本的に)あまり回ってきません。
講師の経験から始めると、学校のしくみに慣れてから
重責を担うことができます。
個人的には、講師の経験はあった方がいいかと思ってます。
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講師の1年目
かなりしんどかったです。右も左もかわらない。
職員室に入るのも、緊張しました。
サラリーマンからの転身だったので、全部が異文化体験でした。
他の先生から
なんて嫌味を言われたことも。。忘れられません。
誰でも最初からできるわけではないんだと思います。
自分で勉強したり、感受性を研ぎ澄まして感じ取ってみたりして学んでいくのかも知れませんね。
教諭の1年目
講師としての経験はありましたが、教諭になるとまた違いました。
制度的にも責任的にも、「先生」だ、と感じます。
新採用として赴任したとき、
何もできないぼくの「生命線は部活動」でした。
テニス部に限りですが、
部活指導が少しできたので、自分の位置が部活で確立されていきました。
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【もう無理だ。。】新任教員の「悩み」解決策は? まとめ
はじめて教壇に立つというのは、
自分が描いている理想とはかけ離れたものかも知れません。
教育実習とは、全然違う「自分の土壌」で勝負しなければならい。
少しずつ、せっせと耕していかなければなりません。
それは魅力的な反面、一人で抱える大変さがあるでしょう。
「もうしんどい。教師やめたい。」
この気持ち、わかる人も先生方のなかには、わりと多いと思いんじゃないでしょうか。
生徒と教師、「いろいろな人間」に囲まれた場所。
それが「学校」です。
「人」だけで成り立っている場所です。
そんな場所他にはありません。
「人」という存在を重くとらえ、心を傷つける人もたくさんいます。
「心を傷つける職業なのか?」と感じることもあります。
と決意するのも簡単です。
職業選択は自由にできます。
でも、どんな先生も「はじめて」という経験から立ち上がっています。
「学校」というものの実体が最初はなかなか見えにくいです。
でも流れがわかり、実体が見えてきたとき、一皮むけた先生になっています。
\あかん…疲れた/
ちなみに、ぼくは、仕事としてはいい仕事だと思います。
理由は「勉強」して「お金」が稼げる仕事だから。
そこはお得な感じがするんです。
ただ、「生徒指導」だけは。。これだけは、いつまでたってもハードに感じます。
どうしても辞めたいときの「教員免許を生かしたはたらき方」についてはnoteに掲載しています。
おしまい。
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