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教師になりたい【教員免許状よりも前に必要なもの】
教師になるために、必要なこと。
それは、「自分が教師である」と自認する「気持ちをつくること」です。
採用試験に合格してないのに、「教師である」と思うのは、難しいですよね。
でも、それが教師としてのマインドセット。 教師になる前に必要なことだと考えています。
中途半端な気持ちで、なんとなく教師になろう。
〇〇さんも、目指してるから、ぼくも学校の先生になろうかな。 なんて考えはもってのほか。
中途半端な考えだと、教師になってから苦労すると思います。
世界中には、たくさんの「教師」がいます。
でもどの先生も、他の誰かではなく、「その人自身が求められている」のです。
小中学校だと、生徒の生活に入り込んだ指導が必要なこともあります。
子どもたちの生活や学習に深くかかわる教師が、コロコロといろんな人に変わることは子どもたちにとっては良くないでしょう。
成長期の子どもたちには、一貫した指導が必要なのです。
つまり、「その人でないとだめな仕事」になります。
簡単に代わりを立てることができない仕事なのです。 (まあ、転勤して1年も経てば、他の誰かで補えるようになりますが。)
自分が、「教師」としてやっていくためには、まずは「自分でないとだめ」という意識を高く持つことです。
当然、自分よりもすごい力量の先生はたくさんいるでしょうが、他人との比較は必要ありません。
まずは、自分自身に値打ちを見出すこと。
単純な作業的なことだったら、他の人が代わりにやってもさほど影響はないですが、教師の場合は、「人」を相手にする。
教師は、子どもの人生に影響を与えます。
簡単に代用が効くようなものではないのです。
だから、まずは「自分でないとだめ」という意識を持ってみることから始めよう。
心の中で自分をふり返ったとき、「自分でないとだめ」だと、思えるでしょうか。
それくらい強い自尊感情を持って臨んだ方が、生徒のためにも自分の為にも結果的に良くなります。
自信のなさは、タブーだと思います。
実習生だろうと、講師だろうと、教材研究を真剣にすれば、おのずと自信に満ち溢れてくるはずです。
まずは、教師としての”マインドセット”をしっかり立ち上げたいところです。
絶対に要るのは「教員免許状」
小・中・高等学校の教師になるために絶対必要なものは、「教員免許状」です。
教員免許状が取得できる大学で、教職の単位習得さえすれば各都道府県の教育委員会から、教員免許状が発行されます。
教員免許状が取得できたら、教諭や講師の任用の種類は別として、いわゆる学校の先生になることができます。
教壇に立つ、ということ自体はそれだけで可能です。
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教師になるための「マインドセット」とは
あなたが「教師」になりたいとするなら、それだけでは足りないでしょう。
教壇に立っているだけで、先生だ、と満足しないはずです。
教師には、目の前の生徒を、教え、諭し、導くための指針が必要となります。
そのためには、今の自分にプラスアルファ何が必要か。
協調することと、付和雷同することとは違います。
自分を確立していくことが、まずは必要となるはずです。
自分を確立するということは、短い時間ではなかなかできないものと思います。
2年ほどあれば、人間は変化することができると言われます。
徐々にでいいので、人の意見を聞いたり、よい本を読んだりして、少しずつ自分を確立していきましょう。
この「自分を確立すること」を、「マインドセット」というふうに考えています。
では、いったいこの「マインドセット」とは、どのようにすればできるのでしょうか。
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教育実習で学ぶこと
ほとんどの人は、教育実習で初めて教壇に立ち、まともな授業をすることでしょう。
教育実習では、いろいろなことが瞬く間に目の前に嵐のごとく現れ、過ぎ去っていくことでしょう。
授業見学や学校のルール、教務的な内容に少し触れ、とは言え、ほとんどの時間は自分の教科を指導するための、授業に追われることが多いはず。
指導内容を考え、教材を準備し、展開通りに授業を進めることでアップアップ、という人も多いのではないでしょうか。
本当の授業では、そこに必ず「評価」があります。
本時の授業内容をどのような観点で、どう評価するかまで考え、確認していきます。
でも、実習生は自分も「評価」される立場でもあるので、そこまではなかなか難しいでしょう。
教育実習で学ぶことは、どこにポイントを絞ればいいのでしょうか。
なにはともあれ「授業を考える」こと
教師の一番大事な仕事は「授業」をすることです。
教員採用試験もその教科の「授業」ができるのか、が見られます。 とりあえず、いまできる力で「授業」をしっかりと考えることです。
などと考える必要はありません。
仕事ではないので、当然お金も発生はしません。
でも全力でやらなければなりません。
全力で授業を考えてやってみないと、教師になりたいのかどうかもわからなくなってしまいます。
とりあえず、しっかりと授業を練って、準備もしてみた。その上で授業をしてみましょう。
自分ではしっかりと考えたつもりの授業でも、ベテランの先生から見ると、授業をしている先生の心の中まで見えてしまいます。
適当にやってるなあ、とか、時間つぶすだけの展開だ、とか、深みのない内容だな、などなど。
でも、その中でも一生懸命やっているな、というのもよく伝わるものです。
力を尽くして全力で授業をやりきると
力を尽くして授業をやりきると、適当に授業を展開して、なんとなく教育実習が終わった、はー疲れた。
とは、全然ちがう世界が見えてくるはずです。 これは、言葉では説明しにくいので、とにかく自分でやってみてください。
もし、実習生が全力で授業をやろう、と頑張ると、実習生を指導する指導教官の先生もつきっきりになります。
指導案への指導助言だけでなく、放課後、空きの教室を使って模擬授業を見てくれるような指導教官の先生もいるでしょう。
実習生が頑張ろうとすると、それだけ指導する先生の負担も増えるかもしれません。
しかし、そこはさすが教師だけあって、頑張ろうとする人はしっかり応援してくれる人が多いので大丈夫です。
でも、指導教官の先生には丁寧なお礼も忘れずにするようにしましょう。
児童生徒と会話すること
教育実習の期間、できるだけたくさん子どもと会話することも大事なことです。
この先、本当に教師になると毎日たくさん顔を合わせ、色々な話をしていくことになります。
子どもの感性や感覚というのは、大人とはずいぶん違います。
自分が大学生で、相手が中学生や高校生でも、その感覚の違うことに気づくはず。
子どもとの会話の半分くらいは大人の予期せぬ発想や思考であったりします。
子どもの話す言葉は、どちらかといえば感情優位、理論武装の弱さに、時には本気で腹が立つことも……。
だから、たくさん話してみてください。
教育実習生ができることは、少ないですが、その中でも積極的なコミュニケーションは教師からも子どもからも喜ばれるはずです。
ただし、実習生は「生徒指導」は単独ではできない学校が多いはずですので、その点には注意しておきましょう。
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そして最後に、
実習後に初めてできる「マインドセット」
実はこれが一番重要かも知れません。が、意外と意識的にしようとする話はあまり聞きません。
現役の先生方は自然とできていっているのかも知れないですね。
教員免許状をもらうために必要なことが「教育実習」ですが、教師になるために必要なことは、実習後に行うこの「マインドセット」です。
自分が、どんな教師になれそうか、なることができるのか、なりたいのか、を作り上げていく作業です。
教師には、十人十色さまざまなスタンス、考え方の人がいます。
その個性的な集団が協調して、学校を運営しています。
そんな中に入り、自分に何ができるのか、自分の「強み」について考えていく作業が必要です。
なんとなく教師になれた、では、なってから困ることがあるでしょう。
自分の「強み」の分析と実践ができる教師は、学校にどっしりとした「居場所」が確保されるはずです。
「教師は、指導者であり検査官ならず」の教えが記されている大村はま先生の本は、教師になる前に一読の一冊です。
「なんとなく」と中途半端な状態で「教師」になると、目の前に立ちはだかるいろいろな出来事に「使命感」をもって対応できなくなるかも知れません。
気持作りを第一に。
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おしまい。
\誰でも初めはゼロから/
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