初対面で話した時に、
参 考
人のことを蔑み、何かと偉そうに言う人。
バカにした口調で話す人。
責任回避ばかり考える人。
こんな人は、かなりの確率でパワハラにエスカレートします。
「パワハラ」は出会ってすぐの関係のときは、ほとんど起きません。
相手も様子を見ています。
自分とのパワーバランスを測ったり、立ち位置を探ったりします。
この時が、実は分かれ道なんですよね。
この記事にただりついたあなたは、
パワハラを受けて、思い悩んでいる状況だと思います。
この記事を読むメリットは
・現在進行中の「パワハラ」状況を完全打破する方法がわかる
・「パワハラ」を打破できなくても、相手と離れることができる
です。
もしかすると今のあなたは、
誰にも相談することができないまま、明日も出勤しなければならないのかも知れません。
ぼくも、校長や教頭からパワハラを受けたことがあります。
職員室のなかで、大声でバカにされるようなことを言われました。
他の職員が大勢いる中で、どなりつけられたこともあります。
正直、むちゃくちゃ腹が立ちました。
情なく突っ立ったままの状態でした。
そんなとき、どうすればいいのか!
仕事に行くのが嫌で嫌で仕方なったのですが、自分なりに色々と方策を考えました。
今現在、パワハラを受けていて悩んでいる人。
「効果を期待してできること」は2つだけです!
実際に、
ぼくがしてみた、考えてきた「できること」について、まとめてみます。
Contents
【校長・教頭・先輩から】教師のパワハラ対処方法【あなたができることは2つ!】
職場でのパワハラに悩んでいる人。
あなたができることは、そして効果が期待できることは、次の2つです。
パワハラ2つの対処法
1、証拠を集めて「訴訟」をする。
もしくは
2、気持ちが塞ぎこんでいる状態で心療内科を受診して、とにかく薬と診断書をもらう。
です。
>>【パワハラ・職場いじめを30日間で解決する方法】職場の心理学プログラミングマスタリー進藤拓磨
あなたが、柔軟に対応できるレベルの状態なら、そこまで必要ありません。
言葉を受け入れて望まれるように行動すればいいでしょう。
しかし、
ときに、言葉は「凶器」にもなります。
もう聞き入れることはできない、顔も見たくない。
面前で、他の人が言われているのを聞くことさえ辛い。
そんな状況になっている場合は要注意です。
あなたの人格が壊れかけているかも知れません。
そんなときは、放置せずに対処するべきです。
証拠を集めて「訴訟」を起こす
近年、ハラスメントに関わる訴訟は増えてきています。
教師の仕事は、普通にしていても多忙です。
次から次へと、さまざまなジャンルの仕事や問題が積みあがってきます。
すぐに、業務時間内での処理能力を超えます。
という日々がほとんど。
それなのに、さらに上席からの無理難題。
さらには、人格否定。
定額バカにされ放題。
ともなると、仕事のパフォーマンスが落ちるのは当然。
やる気もどんどん低下します。
放置して、良くなることはほぼありません。
よくなる期待は潰される
あなたが対峙している人は、そういう人間性をもっている上司なんです。
あなたができることの1つめは、
証拠を集めて「訴訟」を起こすことです。
ただ、
第三者がパワハラを認定することは意外と難しいことです。
あなたのことを知らない第三者が「それはひどい!パワハラだ!」と納得するような決定的な証拠をいくつか集めなくてはなりません。
証拠の集め方や種類についてまとめます。
パワハラの「証拠」の集め方
パワハラの日々は、思い出しただけでも腹が立ちます。
もともと人間は、「防衛本能」として、嫌なことを「忘れる生き物」です。
「嫌な思い出」をいつまでも覚えておくと、「苦しく辛い気持ち」で生きなければならなくなります。
そうすると、自分の心身が脅かされます。
だから、心が割かれるほどに嫌なことでも、体はすぐに忘れるように働くのです。
つまり、体が忘れさせてくれるから、なんとか「健康」な状態が保てているのです。
もしも、あなたがパワハラに訴訟で立ち向かうなら、
「嫌な思い」をこの先しばらくさんざん積み上げていくことになります。
なぜなら、「証拠」を集め、記録を残していく作業が必要だからです。
〈もう教師はうんざり…〉
証拠の種類
証拠の種類には次のようなものがあります。
メ モ
◎ボイスレコーダーの音声
◎加害者とのデジタルメッセージのやりとりの履歴
◎パワハラにかかわる動画
◎メモや日記などの被害記録
◎同僚の目撃証言
◎ボイスレコーダーの音声
パワハラは、「現在進行中」に訴えるべき事案です。
できるだけ、直近の「肉声」を集めましょう。
ボイスレコーダーが無い場合は、スマホにもボイスメモがついています。
それでももちろん有効です。
音声の編集はせず、つなぎっぱなしで一部始終を録音します。
パワハラの被害を実際に受けている人は、無断で録音しても裁判の証拠として認められます。
日常的に起きていることを訴えるために、できれば、複数回の記録を集めましょう。
記録するべき発言内容
・違法性を促すような発言
・人格を否定するような発言
・暴言、暴行
・陰湿な嫌味を長々と続けている状況 等です。
精神的、心理的、また肉体的(あれば暴行・傷害罪にもつながります)にダメージを受け続けていることがアピールできる場面の記録が重要です。
記録するタイミング
・「加害者と二人きりになるときに録音」
・「パワハラ発言が誘発されそうな人間が集まる場に入るときに録音」
というのが、用意して録音できるタイミングです。
ただし、パワハラは日常的に起きるものです。
いつでも記録できるように準備しておくことです。
証拠を残すときに、「録音」というのは、今でも重要な証拠となります。
訴訟の証拠とする場合には、相手の許可は、一切必要ありません。
電話の音声も無断で勝手に記録してかまいません。
訴訟となると戦ですから、相手をぎゃふんと言わせる武器となるような言質をたくさん取りまくります。
◎加害者とのデジタルメッセージのやりとりの履歴
メールやLINEなどのメッセージのやり取りです。
理不尽な要求や、人格を否定するような内容メールがあれば証拠になります。
これも、1、2回ではなく、日常的に送られていることが証拠として認められます。
また、内容だけでなく、深夜や早朝などの「勤務時間外」のメッセージのやりとりも重要視されます。
◎パワハラにかかわる動画
自分がパワハラ被害を受けているときの「動画」撮影は現実的には難しいものです。
動画データの入手は
・だれかにこっそり撮影してもらう。
・防犯カメラからの映像を入手する。
どうしても手に入りそうにない場合は、
・同僚が同じようなパワハラ被害に遭っている場面を、代わりに撮影しておく。
動画データもパワハラの重要な証拠になります。
どうしてもあなたが被害を受けている場面を撮りたいときの、必殺技は「隠しカメラ」による撮影です。
どう見ても置時計にしか見えません。
◎メモや日記などの被害記録
メモや日記など、日々の出来事を記録したものも
証拠として認められます。
これらの記録は、「手書き」のものでかまいません。
日付と時刻が記録してあることが望ましいです。
自分が「パワハラ」だと訴えても、相手が認めることはほとんど無いと考えておく方が良いでしょう。
とすると、どのような内容を記録しておくことがいいのか。
メモに残す内容は……
・いつ
・どこで
・だれが
・なぜ
・何を
・どのように
の5W1Hを意識して書き残しましょう。
どんなものを証拠として出すと、第三者にパワハラだと認定してもらえるかを想定して記録するべきです。
◎同僚の目撃証言
証言も「証拠」となります。
ただし、「証人」として協力してもらう必要があります。
証言を得にくい場合には、
あなたが同僚にパワハラについて「相談」した内容のメールなどのメッセージでも証拠となります。
訴えて解決しようとするときは、
訴えが認められるようにしなければ意味がありません。
具体的な証拠を多く集め、
どれだけ精神的、肉体的な苦痛を与えらえたかを立証できるように準備しましょう。
心療内科を受診して「薬」と「診断書」をもらう
2つめにできることは、
気分が落ち込んでいるときに、
「心療内科を受診して薬と診断書をもらうこと」です。
これは、「訴訟を起こすこと」のときにも、間接的な証拠となります。
という人も、とりあえず「診断書」と「薬」を処方してもらいましょう。
そうすることで、生じるメリットが2つあります。
パワハラで「診断書」をもらうメリットは
診断書をもらうメリットとは……
・もしも、訴訟をすることになった場合にも、パワハラ被害の証拠となる
・職場の環境への適応が難しいことを立証するため、「異動申請」の理由として提示できる(ただし公立学校園の場合)
ことです。
医師には、
メ モ
と真実を伝えて、カルテに記録してもらいましょう。
訴訟を起こそうとまでは、考えていない。
でも、このままこの状況が続くのは、どう考えても辛い。
そんなとき、「医師の診断書」があれば、今の職場から「異動」する理由に成り得る可能性があります。
でも
そんな場合の、最後の手段は、「職場異動」です。
恥も外聞もありません。
とにかく、目先のパワハラから逃げなくては、自分が潰されてしまう。
生きていると、そう感じることもあります。
人間同士「合う」「合わない」というのは必ずありますから。
そんな時の必殺技として使うためにも「医師の診断書」はもらっておくべきでしょう。
〈あわせて読みたい〉
「訴訟」か「心療内科」か 結果は?
「訴訟」を選んでも
「心療内科」を受診し、職場不適応で転勤するにせよ、
今より、状況は改善するでしょう。
「訴訟」の場合は、
現状の改善とこれまで受けた心理的(肉体的)被害に対して、慰謝料を請求することになります。
だいたい50万~100万円くらいが相場になります。
職場を異動することを申し立てる場合には、
年度末まで、その職場で我慢することになります。
心療内科で「医師の診断書」をもらっていても、異動を希望する場合は、精神衰弱による「病休」を申請することはできません。
もしも、「病休」を取ってしまうと、タイミングによっては「異動」希望の申請ができなくなる可能性が出てくるからです。
パワハラがきつくて
「病休」で一時的に難をしのぐことになると思います。
しかし、
3月末まで休まず、しのぎ切るしかありません。
自分が何を希望するかで、立ち回り方は変わります。
どうしたいか、最終的には自分で考えて行動することになります。
【校長・教頭・先輩から】教師のパワハラ対処方法【あなたができることは2つ!】 まとめ
学校現場で、ほとんどの上司は「品行方正」な方が多いです。
教育者という人たちは、
比較的、人の話に耳を傾けることができます。
そして、論理的に話せば理解も示してくれる場合も多いです。
しかしあなたがつらい思いをしているように、
「パワハラだ」と感じる人も、ゼロではありません。
そのような状況が生まれるのは、おそらく
参 考
・もともと他人に対して極めて優位に立ちたい人
・自分が責任を負うことを極端に嫌う人
のいずれかの人種に出会ったときだと思います。
ぼくも、そのようなタイプの人に出会い、辛い思いをしました。
勤務時間外でもある「土日」の夏祭りの夜間巡視を無理強いされたこともあります。
なかには「兄弟の結婚前の食事会があるから、この日曜日は行けません。」と答えて、「生徒指導の担当者が来ないなんてあり得ない。責任もって必ず来なさい」と強要された人もいました。
結局、しぶしぶ日曜日の巡視活動に参加していましたが、それについての保障なんて当然何もありませんでした。
一ミリもありません。
>>【パワハラ・職場いじめを30日間で解決する方法】職場の心理学プログラミングマスタリー進藤拓磨
〈あわせて読みたい〉
ぼくは、人間関係に「摩擦」を起こそうと考えて記事を書いているわけではありません。
ただ、あなたと同じように「辛い思い」をしている人がいる、ことを伝えたいと思う気持ちと、
「打開策はゼロではない」と応援したいという気持ちからです。
軽い気持ちで「頑張れ」とは言いません。
なぜならきっと、当事者であるあなたにしかわからない苦しみがあるはずですから。
今のしんどさを、一緒に乗り越えられたら嬉しく思います。
おしまい
〈あわせて読みたい〉
>>先輩教師と意見がちがうときどうする【どうする理想・できる現実】