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教員採用試験【絶対に受かりたいなら】「都会」の方が受かりやすい理由【朗報】
どうしても教師になりたい。
地域なんて関係なく、なんとしてでも教員採用試験に合格して教師になりたい人。
「絶対合格」を目指すためには、自分が住んでいる地域以外の自治体にも目を向けてみましょう。
受かりやすい県はどこか。
「絶対に合格したい。」 という人は、どんな地域を選んで受験したらいいのか。
「合格しやすい県」は、ズバリ「都会」です。
東京都や、大阪府、愛知県、埼玉県、北海道、千葉県、福岡県など、人口の多い自治体です。
政令指定都市である、大阪市や、名古屋市、さいたま市、札幌市、千葉市、福岡市などももちろん含みます。
教採合格のために「都会」の受験をすすめる3つの理由
教員採用試験の合格を最優先にするならば、「大都市」の自治体受験がおすすめです。
東京都や、大阪府、愛知県、埼玉県、北海道、千葉県、福岡県など、人口の多い自治体です。
政令指定都市である、大阪市や、名古屋市、さいたま市、札幌市、千葉市、福岡市などももちろん含みます。
その理由は、いたってシンプル。
ポイント【理由1】
「合格者数が多い」からです。
この「合格者数」について、各自治体の結果については、文科省HPにデータがあります。
平成30年度公立学校教員採用選考試験の実施状況 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senkou/1416039.htm
では、なぜ「合格者数が多い」自治体を受験することが、合格の可能性をあげるのか。
平成30年の「ある数字」
1東京都 2,798人
2埼玉県 1,710人
3愛知県 1,480人
4千葉県 1,474人
5福岡県 1,291人
この数字は、「平成30年度教員採用選考試験」の各自治体の合格者数だ。
(※何年のものでも良いが、ここでは例として「H30年度採用」を取り上げる)
この中で、「受かりやすい県」はどこか。
見た通り、東京都がダントツで合格者数が多い。
この数字が重要なんです。
ちなみに令和3年度は
「令和3年度教員採用選考試験合格者数」
1東京都 3,074人
2千葉県 1,689人
3埼玉県 1,606人
4愛知県 1,490人
5福岡県 1,227人
と、倍率が同じくらいだったら、「難易度」が同じだと考えていないだろうか。
一見そう思うが、
教員採用試験を何度か受けてみると、そのときの手ごたえと結果がアンバランスになることがある。
つまり、よくできた、と思っていても1次も受からなかったり、
思いのほか、ポコッと2次も合格したり。
と思いがちですが。
運だけではなく、合格に大きく関係しているのは、「合格者数の多さ」だ。
たとえ「受験者数」が多くとも、「合格者数」が多いということは、合格しやすいのだ。
それはなぜか。
ポイント【理由2】
「合格者数」が多いと、採用側の「面接」の判定がしづらいからです。
明らかに、教師としての「雰囲気」や「オーラ」が感じられない場合は、即、不合格となるだろう。
しかし、面接は「接戦」となることが多い。
人が人を判断する、基準線が難しいからだ。
よっぽど的外れなことを言わなければ、受験者が、「面接」で答える答えに大きな「優劣はない」はずだ。
そこが「合格者が多い自治体」のねらい目となるところだ。
自分が面接官だとしたら、何百人もの人を面接したら どの人が良かったかなんて、なかなか覚えきれないはず。
(当然面接官も、頭で覚えるだけでなく「記録」はその場で残してますが)
よっぽど特徴的で印象に残れば、話は別だが 合格ラインのボーダー付近はおそらく接戦だ。
そして、その付近の「面接判定」は非常に困難になると考えるべきだろう。
合格者の数が多いということは、そのボーダー付近も含めて、採用の門が広く開かれている、という状態になる。
「平成30年度教員採用選考試験」で、競争率(倍率)が低い自治体は
1 茨城県 3.2倍
2 新潟市 3.3倍
3 新潟県、富山県、愛媛県 3.4倍
「なんだ、茨城県が受かりやすいんだ」ではない。
茨城県の倍率が低いから、合格しやすいと単純に考えることはできないんです。
◆「茨城県 平成30年度教員採用選考試験」合格者数 886人で「3.2倍」です。
ちなみに、採用者数の多い「東京都」の倍率は
◆「東京都 平成30年度教員採用選考試験」最終倍率は校種全体で 5.7倍だけど「2798人」受かります。
東京都教育委員会 平成30年度公立学校教員採用選考試験の実施状況https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2018/release20180608.html
合格者数886人、最終倍率3.2倍の茨城県よりも
合格者数2,798人 最終倍率5.7倍の東京都の方が、合格しやすい!と肌感覚的に感じるのです。
その理由の一つが、さきに書いた通り、
合格者数が多い自治体では、「面接」判定がしづらいからです。
「面接」の基準・区切りのラインが設定しづらい。
大量採用となると、「なんでこの人が合格したんだ?」ということが、(極めて少ないが)ごくまれにある。
それは、短い「面接」の時間の中で、面接官が見抜けないことがあったからだろう。
通常、採用者数が多くなるほど「テストの種類」を増やさなければならない。
そうすることで、「網の目を細かくし」て、不純物が混ざらないようにするのだ。
が、「採用者数が多いのに、試験の種類が少ない自治体」がある。
こんな自治体では、不純物がまざりやすいと思われる。
つまり、筆記試験の点数は逆転現象が起きにくいが、面接ではある程度の逆転現象が起きてしまうということ。
ということは、「標準的」に得点が取れる人なら、何度か受けたら合格できる可能性が高くなるということだ。
「高倍率」=「高難易度」ではない理由
倍率が高いから、難易度が高いと考えてしまいがちだが、教員採用試験では、一概にそうではない。
合格しやすい自治体は、採用者数が多い自治体だ。
合格者数がダントツ多い、自治体を受験すれば、合格率は一気に高まる。
これまで、「地方」の受験をして、なかなか合格できないという人が
「大都市」の受験をすると、結果がガラっと変わることがある。
1発合格することがある。
また、逆に、大都市の現役教員が「地方」を受験して落ちることもよく聞く。
「合格者数が多い」大都市を受験するか、
「合格者が少ない」が住み慣れた地方の受験をするか、
受験生にとっては悩ましいところだと思う。
でもそんな中、地方から離れてでも、「教師になりたい」と考えて、大都市受験をする人は多い。
それだけ、「教師」という仕事は、他のもので代用できない唯一無二の魅力ある仕事なのだ。
合格者数が多い自治体を選ぶ最大のメリットは
なぜ、合格者数が多い自治体を受験することで、合格率が高まるのか。
その理由は、何回も書いているが
「面接」のわきが甘くなると考えるからだ。
例えば…
教員採用試験は、20年ほど前は、今よりも倍率が高く難しい試験だった。
その当時、自分の受けたい校種・教科は20倍くらいの倍率で、倍率の高さに、その時期は一旦あきらめた。
ある知り合いの「中学校社会科」の教師は、その年たった「一人」の採用者だった。
受験者数100名ほどの中、最終選考試験合格者1名。
倍率100倍。
まさに奇跡。
その年、1名だけの合格者は、内々で伝説となる。
そんな高倍率状態での採用試験。
選考する側は何をみるのだろう?
・筆記は、トップでなくととも、それに準ずるほどの高得点。
・面接では、最初の印象から抜群、受け答えも明朗快活、面接官をうならせるほどの、要約された端的な解答。
なのだろうか?
合格者1名だけの伝説の勇者
合格者1名だけの伝説の勇者は、他の自治体を受けてもおそらく合格するだろう。
しかし、そういう人の合格は、これまた分析できないものだ。
なぜ合格できたのか。
たぶん…
・筆記は、トップでなくととも、それに準ずるほどの高得点。
・面接では、最初の印象から抜群、受け答えも明朗快活、面接官をうならせるほどの、要約された端的な解答。
でも、これは他の人が真似できない手法だ。
だから、教員採用試験は、「力技」で合格しようとするよりも
分析して・仮説を立て、その自治体に応じた対策を練る方が、合格しやすい。
そして、その傾向分析をしっかり考え、探究することこそが、「教師」にとって必要な姿でもあるだろう。
教採合格のために都会の受験をすすめる「3つ目の理由」がまさにそれだ。
ポイント【理由3】
合格者数が多いということは、少なからず「門が開いている」ので、対策ができる。
というわけです。
「教員採用試験」この20年の変化
以前は、合格者が1人とかあるいは募集0人、なんていう年もあるほどに、「教師」の採用は厳しかった。
倍率100倍というのは数少ないとしても、少し前まで「中学校保健体育」は50倍くらいの倍率があった。
逆に、「小学校」は倍率が「中学校」や「高校」に比べると低い傾向が続いている。
その理由は、単純に「数が多いから」だ。
だから、「数が多い」というのは、やはりそれだけ「入りやすい」のだ。
募集0人の時代を知っているから、こそ、今の時代は「教師」になりやすい時代だと感じる。
採用試験合格を目指す人にとって「募集0人」が、一番きつい。
受かる可能性は0%。
(門前払いなだけ、労力がかからずましか。)
だからこそ、採用人数の多い自治体があれば、それに対策して「合格」を目指せる。
その可能性があるだけでも、全力でやってみる価値のある時代になったと感じるのだ。
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教員採用試験【絶対に受かりたいなら】「都会」の方が受かりやすい理由【朗報】 まとめ
「教員採用試験」に「絶対合格したい」なら、大都市の自治体が「受かりやすい県」だと言えます。
これまでに書いたことは、
総じて「教員採用試験」全体をとらえて書いています。
自分の受ける「校種」や「教科」、「自治体」などについては、一度じっくり調べてみてください。
採用試験を分析するときの、考え方は同じです。
「採用人数が多い」という点で、受験を考えてみると良いはずです。
最後に、もう一つだけ考慮する点がある。
考えすぎかも知れませんが、
受験する自治体を選ぶときには、「講師経験のある地域」では、受験しない方が無難だと思っている。
自分の例では、「講師」として勤務していた自治体は、お声はかかれども、結局は一度も受験したことがない。
理由は、
「講師経験」があるということは、面接以前に、あなたの人物像が、教育委員会には伝わっているはずです。
その評判が良ければ、幸い、悪ければ、受験前から不利な状態だといえるからだ。
自分は、良くも、悪くも、色眼鏡で見られる気がして、なんとなく嫌でした。
「講師経験のない自治体」を選んで、1次試験から勝ち上がっていく道を選択しました。
それの方が、他のことを気にせず試験に集中できるとも思ったからです。
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教採は、いつ合格できるか、誰もわかりません。
今まで「地方」ばかりを受験して来てなかなか合格できてないという人。
一度「練習試合」のつもりで、「都市部」を受けてみるといいかも知れません。
合格してから、いくらでも「勤務地」について改めて考えることもできますから。
合格すると「現職枠」という受験方法で、他の自治体が受験できるようになりますよ。
おしまい
〈安い革靴〉
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