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インドで「ホームステイ」してみた【都会のデリーと田舎のアグラーのちがい】
今回ホストファミリーは、
イスラム教徒の通称:ムビンカーン(真ん中)、ヒンズー教徒の通称:パプーシン(右)の2人。
左端は、オートリクシャの運転手の通称:アルトゥ。
英語は、アルトゥ<パプー<ムビーン っていう具合に話せました。
会話の窓口は、ほとんどムビーンです。
ホストになる人たちは、他のツーリストに紹介してもらいました。
☆インドで単独ホームステイするための方法と、今回のホストファミリーについては、前回のブログにもまとめてます。
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誰にもたよらずインドで単独ホームステイする方法とその結果【1990年代の話】
業者も通さずにインドでホームステイって。ちょっと怖くない?D作 サンタ相手がどんな人かわからんけんな。その見極めはいるんじゃけど。単独ホームステイは、「インドやからできる」ことでもあるか ...
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デリーでホームステイ(都会編)
デリー ステイ宅
<ホスト通称> ムビーン・カーン
・イスラム教徒
・コンノートプレイスの耳かき屋
・耳かきの技術はハンパない
・やってもらうと1センチ四方の耳垢を取り出してくれた
・おしゃべり
・デリー市内
・とても狭い一間に家族7~10人?ほどで住む
デリーでのステイ先は、ムビーンの家。
しかし、「家に泊めてやる」と言われたものの、あまりの狭さに、
「やっぱ無理や、ごめん。狭くて入られへんわ。おまえ、ツーリストキャンプ案内したるから、そこに泊まれ。な。」となった。
ホームステイちゃうやん。
そう、”ハーフステイ”でした。
デリーの”ハーフステイ”で体験したこと
ハーフステイでしたこと
・オートリクシャをチャーターし、デリー市内をぐるっと観光に連れて行ってもらった。そして、インドはそのままでも珍しいものが、たくさんあるのだが、なぜかあまり珍しくない「動物園」に連れて行ってくれた。
・クトゥブミナールのサビない鉄柱も、その頃はまだ「背中向けて、柱に腕を回すこと」ができた。(現在は、閉鎖され”柱”にふれることはできない)自分も、指先をインド人にグイっと引っ張ってもらい、指がついた。これで未来にいいことが起きる!?
・インドの結婚式へ連れて行ってくれた。結婚したのは、”遠い親戚”だと言っていた。結婚式は、正装でないと行けなかったので、イスラム教徒が着る”モスリムスーツ”をプレゼントしてくれた。
・インドの家庭料理をごちそうしてくれた。インドの夕食は遅い。午後9時~10時の間に食べた。待ちすぎたからか、抜群にうまかった。特に、チキンティッカが最高だった。
・風呂、トイレは家の中に見当たらず。電話は電話屋で。机無し。料理はインド風に、床で食べる。
・家の玄関まで行くのに、細くて入り組んだ路地をグネグネと入るので、どこが家か覚えられない。
デリーのステイで「これが異文化っちゅうやつか!?」衝撃の発見 ベスト10
10. 写真をせがまれる
インド国中、どこでも同じ。
カメラを見せると、写真を撮れと要求される。
撮ったからといって、すぐに写真ができるわけでもないのに、何度も構図を変えて写真を撮らされる。
また、写真を撮っていると、勝手にどんどん人が増えてくる。
なかでも、写真を恥ずかしがる、シャイニーインディアもいる。
シャイニーインディアはなんとなく、信用できてしまうのが不思議。
9. 家庭料理が抜群に旨い
夕食は、カレーとチャパティ、チキンティッカ、のメニューだった。
設備が整っていないこともあるが、料理が出てくるのは遅い。
(これは、レストランでも同じだ。レストランでの注文は、料理ができるまで40分程度かかることもしばしば。)※インドでは夕食の時間が夜9時ころというのも原因のひとつだと思います。
しかし、家庭料理の味は抜群。
どうやってこれだけの料理を作っているのか不思議なほどの味だ。
ただ、衛生面にはあまり目を向けられないかも知れませんが。
8. キッチンが無い
いや、キッチンは無いわけではない。
人が往来する「通路」の片隅に、水がでるところ、火がつかえるところ、排水溝らしきところがある。
日本でイメージするキッチンのような高さではなく、地べたから30センチほどのところに水道の蛇口のようなものがある。
デリーは人口密集地。地価も田舎に比べて高い。
キッチンのためのスペースを作るなんていうのは、ぜいたくな話なのかも知れない。
食器類は、部屋の中の飾り棚に、いくつか飾って置いてある。
7. 夕食時間は、だいたい午後9時を過ぎる。
インド人の家庭では、遅めの夕食が一般的だ。
それは、あとから知ったことで。日本の時刻(6時~8時くらい)で夕食を食べるものと考えていたから、「全然、ご飯出てこーへんやん。お腹すいたー。」まだか、まだか、と思っていた。
6. 家の中は基本的に土足
インドの家の中は、基本的に土間になっている。
だから、靴をはいたままで入る。しかし、これも微妙なところがある。土間といえども、ある部分から布団が敷いてあったりするので、土足のままズカズカとウロウロするのはタブー。土間でも、きれいに保っているスペースは、石や土などをあげずきれいに保たなければならない。
5. 食事は床で食べる
先の、「土間でもきれいに保たなければならない」という部分につながるが、食事をテーブルに置いて食べるという習慣は一般的ではない。
床の上に、ターリーが置かれ、そこで食事をする。
カレーが入ったなべが、床の上にドンと置かれ、みんながその鍋に手を突っ込みながら、カレーやチャパティをほうばるのだ。
4. 家電用品なども含め、不要なものがほとんどない。
部屋の隅に14型のカラーテレビがある。
食器類は、壁の飾り棚に、きれいに積み上げられている。
地震でもきたら、大変なことになりそう。冷蔵庫や、洗濯機のようなものはない。
電話もないので、当時は電話をかけるときは、近くの「電話屋」に行かなければならなかった。
電話屋は、3分間〇〇ルピーという風に、値段が決められている。
部屋のなかは、色が塗られた壁、民族的な装飾品、床の一部には布団が敷いてあり、誰かわからないが、子どもらしい人が寝ている。
3. 誰が家族かわからない
日本の代表的な家族の構造。祖父・祖母・父・母・子といった家族の関係性がよくわからない。
どこのおじさんか、どこの子どもか、わからない。
玄関の前で撮った写真に写っている二人の子どもも、ムビーンの子どもか、甥っ子か、隣の家の子か、判別できない。
結局、何人家族なのかもはっきりせず。
家族以外の人も、気兼ねなく家の中に入ってくるので、境界線がはっきりしない。
まさに人類みな兄弟なり。
2. 別に珍しくないもんに、興味もちすぎ
日本人の感覚からすると、別にあたりまえだ、と感じていることに異常なほどに興味を示す。
その姿は、まるで、幼い子どものように見える。
例えば、「写真」をせがむ、ということでも、「ただ写真を撮ってくれ」というだけではなく、
1枚目、まずは1枚撮ってくれ
2枚目、ちょっとちがう背景で撮ろうや
3枚目、ちょっとちがう服着るから、もっかい撮ってくれ
4枚目、全員の写真は撮ったから、今度はオレ一人を撮ってくれ
5枚目、次は、あいつの写真も撮ってくれ
って、もーええわ!!
というくらい、ただの写真にも強く興味を示す。
動物園にも連れて行ってもらったが、ただの動物園にも自分自身が大喜びだった。
インドならでは!の生き物を期待したが、日本の動物園とさほど変わらなかった。
しいて言うなら、ホワイトタイガーがウロウロいたのが珍しかった。
Gショックやトレッキングシューズなんかにも、異常に食いつく。この辺は、経済水準のちがいもあるのだろうが、どこに行っても、何に食いつくかわからないので、それなりの心の準備が必要かと。
1. 結局、寝る場所が無いから泊まれない、と言う
まあ、テキトーな感じでいいんじゃないか、と思う。
だいたい、インドでは、勢いで言いきってたくせに、実際はちゃうやん!っていうこともしばしば。
家の中の狭さや人の多さを見ると、泊めてと強く思うでもなく、近くのゲストハウスの方が気楽でいいけど。。
”日本非居住者”になる手続き等 アジアで暮らす方法を
読んでるだけで アジア生活を始めたような気持になる一冊
\青春のバイブル/
室橋 裕和 著
アグラーでホームステイ(田舎編)
アグラー ステイ宅
<ホスト通称> パプー・シン
・ヒンズー教徒
・コンノートプレイスのペプシコーラ屋やパリカバザールでその他店舗経営
・英語は少々
・口数は少ないが面倒見がよく、人の話をよく聞こうとする
・デリー単身赴任
・ジュースやナッツをいっぱいくれる
アグラーのホームステイで体験したこと
ホームステイでしたこと
・物が無い。トイレが無い。トイレを探して走り回った。
やっと案内してもらったトイレは、広さ120坪ほどの空き地。広!
広いだけあって、現在進行形の人がまばらにいる。
よく見ると、いっぱいブツが落ちている。
「さすがにここは、勘弁してくれ。」と思い、単独サトウキビ畑の中で用を足す。と、その最中に、茂みから犬がうなりながら登場。
サトウキビをぶら下げたまま走って逃げた。
・アグラー駅周辺は、タージマハールが近いこともあり、大観光地ずれしている。
「アグラーの人間はあぶねえぜ」とインド人に言われていたが、即行5人ほどに囲まれる。
パプーのことを、「こいつは悪いガイドだ。おまえはだまされている。」と言ってやまない。一人が言い出すと、周りのやつら全員が言い出す。
パプーと何人かのインド人が言い合いになった。すると、他のインド人が「警察呼んで来てやるぜ」と言って、警察までが来た。
そして、パプーが”悪者”とされた。
警察は、オレに言った。
「お前の連れは悪い奴だ。俺たちが捕まえて連れていくから、お前は一人で行け。」と。
あまりにしつこく、前に進めないので、
「じゃっかーし~わーい!だーっとれ!こいつはワシ友だちじゃ!なんでお前らはワシらの道を邪魔すんじゃい~!聞きたいことがあるなら、今すぐ質問せえ!おまえらの質問はなんや!?」と思わず一喝。
その瞬間、猛チャージが止まった。
インド人の誰かが「ノープロブレム」と言った。
・アグラー郊外のパプーの家には、乗り合いのオートリクシャ=”ヴィクラム”で行った。
ヴィクラムの中で、パプーはアグラー駅周辺での”一喝の様子”を周りの客らに語っていたようで、周りの客らの好意的な視線を感じた。
・タージマハールに行った。
社会の教科書で見たタージが目の前に。
自分の足で、ここまでたどり着いたことと、タージのオーラにあつく感動した。
ジモティのパプーは、「タージを見るのに、最高のアングルが2つあるぜ」と教えてくれた。
1つは、「タージの裏側」に連れて行ってくれた。
タージマハールの裏は、すぐにヤムナー川が流れている。
そんなところに行くツーリストは誰もいない。
裏からみるタージも無言の圧がすごかった。
2つめは、「アグラー城から見るタージ」を案内してくれた。
アグラー城に幽閉された”シャージャハーン”はどんな気持ちで、自分が作ったタージマハールを眺めていたのだろうか。
タージを眺めながら、当時のムガル帝国の王の気持ちがタイムスリップしてきた。
・アグラーと言えば、タージマハール。ジモティのパプーは、近くの寺院や工場など、いろいろな庶民の暮らしを見せてくれた。
・人が本能的。
壊れそうな満員のバスの車内。
すっごい人がいるのに、おっさんが唾を吐こうとしたら、自分の手にかかっていた。
こんな所で唾吐くからや、と思っていたら、横の子どもの服で手を拭いていた。
・歩いていたら、荷台がついたトラクターが走ってきたので、勝手に乗っていたら、2キロくらいたってから、「1ルピー」と言われた。
アグラーのステイで「とことん異文化じゃの~!」衝撃の発見 ベスト10!
10. 広い
デリーとちがって、敷地が広い。
家の敷地に、川が流れ、自然がある。
動物も、犬だけでなく牛も飼っている。
ただ、家の区画があいまいで。(不動産という感覚もあるはずだが、感じられない)どこまでが、その人の家なのかが、よくわからない。
9. 写真をせがまれる
インドでは、どこに行っても「フォト、フォト」の嵐。
とりあえず、写真を撮ってくれと頼まれる。
厚かましいなあ、と思ったが文化なのかも知れない。
アグラーでも、写真の為に洋服を着てくるのは、同じだった。
8. 夜はランプの灯
電化製品は、見なかった。
電気がきているか、わからなかった。冷蔵庫もみなかったし、洗濯機もみなかった。
夜遅くまで、パプーの家族に「日本語を教えていた」が、ランプの灯を使った。
7. 寝る環境が良い
家の中はデリーと同じく、基本的に土足。
ただ、アグラーの田舎は土地が広いので、寝る場所にはシングルベッドがいくつか置いてあった。
デリーでは、万年床の布団が1~2枚あっただけ。
しかも布団を干すような場所もなかった。
デリーの庶民の衛生状態は、アグラーよりも悪そう。
アグラー郊外は広い分、ベッドもあり、布団も干せる。シーツがきれいに敷いてあった。寝る環境は、ずいぶん良かった。
6. シャワーは川
体を洗う場所がない。
シャワーは、近くを流れている川。洗濯も川。
インドでは、まともにシャワーを浴びて体を洗っていない気がする。。ゲストハウスが恵まれていることがわかる。
5. 歯ブラシは木の枝
木の枝を折って、渡された。「歯ブラシ」だと言う。
言われた通りに、木の枝の先を「しがんで」ブラシ状にして、歯を磨いてみた。
きれいになっているのかは、わからない。
荒くて固めのブラシだ。
そして、木の枝の歯ブラシは、ひじょうにまずい。
4. トイレが無い
田舎だし、トイレなんてどこでもいいんだが。"トイレ風"という所が逆に、やりにくくさせる。
「トイレで用を足したい」と頼むと、「トイレを持っている家の人」に。
トイレを借りてくれた。
しかし、そこは「トイレはある」が、「トイレのドア」が無い。
後ろからみたら、丸出しだ。
「Oh-NO-!」叫んでいると、板を持ってきて立ててくれた。
あるいは、トイレ用地とされた、「だだっぴろいトイレのための空き地」そこは一応、高さ1mほどの壁で囲ってあったが、壁は個室ではなく、空き地全体を囲むただの壁。やりにくさ抜群。
とりあえず丸見えのトイレばっかりだ。
一人で”大”をするならどこでもできるが、みんなで”大”をするのは日本人には抵抗がある。。
3. 絶対あかんやつ。牛の乳、しぼって直飲み。
インド人は、庭で飼っている牛の乳を搾って、その場で飲む。
「飲め」と言われ、その場で飲んだ。
翌日、お腹は大洪水。
やまない腹痛。
殺菌もしていない、生ぬるいミルクは気持ちわるさ抜群。
2. 飯が……
前の日の”牛の乳”が、「辛いミルクスープ」になっている。
また牛の乳か。食べてみると、、かなりまずい。あまり好きではない味だ。
でも、カレーみたいなものはうまい。
チャパティをカレーにつけるとうまいので、牛のミルクスープにつけてみたら、まずいものが1つ増えただけだった。
1. 人間が自然の一部
都会のホームステイとは、完全に異なる。
ここでは人間が、自然の一部に取り込まれている。人間も動物なんやなあ、と強く実感。
インドで「ホームステイ」してみた【都会のデリーと田舎のアグラーのちがい】 まとめ
ツーリストと話すとき、「インドでホームステイした」というとたいてい驚かれる。
インド人は、ツーリストにとっては、あまり信用できないからだろう。
旅の途中で、「だまされてないか。」と常に疑いながら、旅をしている人もいる。
インドの人は、人との距離感も近く、ツーリストの懐に土足でヅケヅケと入ってくる感覚がある。
でも、日本人の受け取り方にも、こうしなければならない、といった”マスト”の強さがあるから、そう感じるだけかも知れないので、一概にはなんとも言えない。
どこの国でも、「良い人」と「悪い人」のどちらもいるわけで、本記事のように「親切なインド人」もいる。
デリーとアグラーのホームステイの中では、親切なインド人の様子も感じてもらえたかも知れないが、細かくいうとスムーズなことばかりでもなく、一例をあげると
デリーでは、
デリーを発つ前に、ムビーンがずっと「物欲しそうな顔」でこっちを見るので、自分の”帽子”プレゼントした。
アグラーでも、
パプーが色々と案内してくれるのだが、お金はすべてこっちが支払った。
そして二人とも、「日本に連れて行ってくれ」と言ってきた。
まあ、そんなもんだ。
インドの人々にも生活があり、完全ボランティアでのホームステイを受け入れるような余裕はないのではないだろうか。
インドの旅のときは、学生だったので、経済的には自分もしんどかったが、インドの人たちもしんどかっただろうと思う。
旅の途中、お金がからむとトラブルになることが多いが、知らない異国の人を自分たちの生活に受け入れてくれているということには、ツーリストとしても感謝したい所。多少のお金の”自腹”も、当然のことと覚悟しておいた方がいいと個人的には思う。
それくらいの余裕をもって、ホームステイや、その国の庶民の生活に交じっていきたいと願う。
自分としては、異文化体験をさせてもらい、いろいろと案内してもらったことに、いまだに感謝しております。
Your journey is up to you. Thank you for India!
”ホームステイ”といえども、ステイ先では、自分のバックパックは施錠するようにしておこう!ホストに失礼だ、なんて気持ちが日本人としては、湧いてくるんだけど、外国は、”日本”じゃありません。海外では、”感情”よりも”合理性”重視で行こう☆ バックパックの中身は参考までに。
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