2020・21年度から
小中学校で全面実施が始まった。
新「学習指導要領」の3つの柱はこれ。
ポイント
・学びに向かう力、人間性
・知識、技能
・思考力、判断力、表現力
そして、これらを
「学校で子どもたちがどのように学ぶのか」
という
授業改善案として提唱されたのが「アクティブラーニング」です。
でも、「アクティブラーニング」という言葉は
2020年改訂の学習指導要領には一回も出てきませんのでご注意を。
「アクティブラーニングの考え方」は学習指導要領では、
主体的・対話的で深い学び
というふうに表しています。
という疑問をたくさんの人が持っています。
研究授業で「アクティブラーニング」的なアプローチも見かけます。
よくあるパターンが
1聴講する
そのあと
2グループで協議する
そしてその結果を
3発表する
という3段階のアクティブラーニングの学習スタイル。
でも、「教室」で行う前提で考えられてるところに「窮屈だなあ」と思ってしまいます。
\国の未来は 理想通り進むか/
Contents
「主体的・対話的深い学び」は「海外へ行く」で一発!【簡単】
結論を言うと
「アクティブラーニングに関して」は、
教室を出て学べば、一生忘れないような定着するアクティブラーニングもあるはずです。
そう。それが主体的に学んだ結果でしょう。
自ら体験し、心が少しでも「感動」を覚えたことについては記憶に定着しやすいんですね。
もっというと、「国内では物足りない」のではないでしょうか。
予測がついたり、
言葉が通じたり、
価値基準が日本全国で、似ているし、
困ってたら、わりと助けてくれる人がいたりするから。
もっとアクティブラーニングを「追究」するなら、「主体的・対話的深い学び」は1か月でもいいから「海外で生活」すること。
そうすれば、学習者は、学びの定着もグンと期待できるし、一発で「主体的・対話的深い学び」の「感覚」がつかめるはずです。
・本場のネパール料理を食べに行こう。でも
・ピラミッドとスフィンクスを見に行こう。でも
・サンバカーニバルに参加しよう。でも
・イグアスの滝をSNSに投稿しよう。でも
・日本以外の国の温泉に入ろう。でもいい。
なんでもいいと思います。
目標を決めて海外に出るんです。
\解なき式を解く/
「海外へ行く」で飛躍的効果のアクティブラーニング実践プラン
海外に行くために、自分で計画を練ります。
高校生や、仮に大学生でも
これだけでも、ずいぶんと高いハードルですね。
「何のために、どこに行くのか。」
それを考えるだけでも、学びが一気に広がります。
実際、フライトまでの手続きを自分たちでして目的の国へ入る。
ビザの取得も在日大使館・領事館へ行って取ってみる。
そして、それぞれの目当ての「行動」を行う。
旅の目的は
観光でもいいし、外国人とのシェアハウスでもいい。
長距離移動でもいいし、キャンプ生活でもいい。
ライオンを見に行くでも、広大な農場の仕事をするでも良い。
とにかくグループ内での目的を決める。
グループの人数は少ない方が、依存心がなくなりますね。
最後に、これをレポートにするだけでも、かなり内容の濃いものができあがるでしょう。
そして、報告会を開き、発表しあってみるとお互いの学びも深まります。
対話的:行動は1人~4人ほどのグループか単独がいいけど。(実際は未成年なので単独は難しいよね。。)
深い学び:異文化の中で日本や人間が客観的に見えて視野が広がる。海外に行くのに、どんな危険性が考えられるか。どこに泊まるのか。貨幣価値や物価についても調べる。等
帰国後は、一気に「大人の仲間入り」でしょう。
なんてイメージは沸くんですが、教育実践としてはかなりぶっとんじゃってますね。
〈アクティブラーニングしてみました〉
-
誰にもたよらずインドで単独ホームステイする方法とその結果【1990年代の話】
業者も通さずにインドでホームステイって。ちょっと怖くない?D作 サンタ相手がどんな人かわからんけんな。その見極めはいるんじゃけど。単独ホームステイは、「インドやからできる」ことでもあるか ...
続きを見る
なぜ「海外」での学びをすすめるのか
現実味はともかく、なぜ海外での学びをすすめるのか。
海外で自分たちだけとなると、悪ふざけしたりして遊んでいる余裕は無くなります。
人を頼りにするときも、「頼り方」が変化するでしょう。
緊張感と責任感が芽生えて来ます。
実際、海外単独は、危険も多いです。
だから、現実的には子どもだけでというのはぶっ飛んでいます。
海外では、初めて見たり体験したりすることがたくさんある。
脳は初めて経験するような「心が驚いた事」はよく記憶します。
では、心をもっと驚かそう。
ということで、迫りくる新価値観で頭がすべてリセットされていくであろう「海外」なんです。
ポイント
耳で聞いたは「忘れて」、目で見たは「覚えて」、やってみたは「理解する」
2500年前の思想家 荀子の言葉ですね。
昔の人でも、「体験すること」を大きな学びの場としてとらえていたことがよくわかります。
\ビジネスや人生の参考書に/
アクティブラーニングの階層ピラミッド
良く知られた図式ですが、
学習実践の手法の違いで、人間は物事の理解度が変わってきます。
〈定着率〉
「講義」だと5%
「読む」だと10%
「視聴覚」だと20%
「実演を見る」だと30%
「グループ討議」だと50%
「自分でやってみる」だと75%
「ほかの人に教える」だと驚異の90%
の定着率があると言われています。
実は「教師」になると、頭に「知識」が残りやすいです。
それは「人に教えるから」ですね。
知らなかったことでも、調べて「ほかの人に教える」ことで、自分に定着していくんですね。
定着率は90%!
理解していないことは、人には教えられない、というわけですね。
「主体的・対話的深い学び」はこれで一発なんだけど!?【簡単】 まとめ
今回はアクティブラーニングについてまとめてみました。
教育実践の例ではなくて、アクティブラーニングの考え方を参考にしてもらえれば幸いです。
教室の中での学びは「知識」に偏る傾向があります。
というか、「知識」的なことの方が、教えやすい構造になっているのかなあって思います。
「思考」や「判断」を高めようとすると、それ以上に教師側が「思考」して望まないと難しいでしょう。
「視聴覚」メディアなどを使いながら、定着度をあげようと試みます。
それでも定着率は20%ほどです。
理科で、実際に「実験」してみると「自分でやってみる」なので、定着率は75%にもなります。
私は常々「経験」することは重要な学びだと考えています。
さいごに「経験主義教育」について
「経験」と一緒にいつも浮かんでくるのが「経験主義教育」のジョン・デューイ(米)です。
ジョン・デューイについて
プラグマティズムを提唱するアメリカの哲学者、デューイ。
プラグマティズムとは、ギリシア語で「行動」や「実践」を意味する「プラグマ」に由来して生まれた言葉。物事の真理を「理論」や「信念」からではなく、行動の結果によって判断しようという思想。
行動することで、物事の真理を見ていこうというわけです。
デューイは講義形式の授業について、
デューイの指摘
・活動が受け身的だなあ
・記憶中心の内容だなあ
・学習と社会の接点が見い出しにくいなあ
という疑問を提起しました。
そして、「能動的な活動」として「経験」の重要性を唱えるわけです。
ポイント
・記憶で学ぶより、活動することで学ぼう
・系統的な学習ではなく、問題を解決することで学ぼう
と進めるんですね。
注意点は、ただ「経験」すればいいよ、っていうんじゃないところ。
「経験」から問題点を見出し解決を図ること。
そのためには、学習内容を単発で考えるのではなく
すべての関係性を見つけ出すこと、が必要になってくるよ。
と考えています。
「学習内容」と「社会や経験」とのつながりが見えると、「なぜ学ぶのか」という疑問はなくなりますよね。
さらに、「経験」したあとには、内省や考察を深めていくこと。
ここまでしてこそ「深い学び」が生まれます。
主体的に「考察」が進められるようになると、自立的な学習者だと言えるでしょう。
最後に、おすすめの映画を紹介します。
話題を呼んだ。新任教員による「経験主義教育」。伝わってくる子どもたちと先生の心の葛藤。ぼくたちに、はっと何かを気づかさせてくれる映画です。
\世間が注目した6年2組/
このときの新任の先生も今や大学の先生になっておられますね。
一人ひとりの「経験」がよりよい「学び」となることを願っています。
おしまい
〈あわせて読みたい〉
-
『英語力』実はインドでめきめき変化する【飛躍的】
サンタインドの公用語ってしっちょるかね? ヒンディー語でしょ。B美 サンタ正解!でもインドでは「英語」も公用語なんよ。 本当に!?B美 &nbs ...
続きを見る